アラフォーカメラマンがゆく!自宅リノベ奮闘記 no.6「戸建てリノベは怖ろしい?」

 

(前回までのあらすじ)

8年前に購入した、都内築39年(昭和51年築)の中古住宅。だいぶボロも目立ってきたし、3人の息子も伸び盛りで部屋も手狭。それに耐震基準だって満たしてない。

助成金制度の条件を満たす耐震工事と、リノベを両方やってくれ、それでいて自分たちの希望を満たす工務店。

火蓋が切って落とされた「見積書との戦い」ですが、「中古戸建の思わぬ落とし穴」が見つかったのです……。

 

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■耐震調査がやってきた!

前回の打合せ直後の7月中旬、本格的な耐震調査のためにスタイル工房から7~8人のチームが訪ねてきました。

畳をめくって床下を、2階の天井から屋根裏にも潜り込み、「レーザー墨出し器」という機械で家の傾き具合をチェックしていきます。

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屋根裏の状態を確認中。

来客となると、毎回片づけと掃除に追われ、押し入れに物を詰め込む我が家ですが、今回見られるのは、床下に天井裏。さすがに取り繕うことはできません。

部屋の散らかり具合を気にするどころではなく、築39年の我が家の状態はどうなっているだろう……と、内心穏やかではいられません。

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白い防護服に身を包んで、工務店の方がいざ床下へ。どんな状況かドキドキ!

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僕も床下をのぞき込んでみました。あまりの簡素な作りにビックリ! 夏の暑い中を這いつくばっての確認で、工務店の方は汗だくです。

今回の調査で確認していることは、家全体の構造(柱と梁の組み方、壁の位置など)、コンクリート基礎の状態と土台の木材の腐食具合、シロアリ被害、水漏れ、雨漏りの痕跡など。

いずれも、柱や梁の組み換えや耐震補強など、今後のプランニングに影響してくる大事なことばかりなのだそうです。

 

■気になる結果は……?

後日、鈴木さんから大まかな結果を教えてもらいました。

「キッチンと風呂場の水回りの床下の傷みがかなり進んでいますので、この部分の土台の木材は全部交換になると思います。外壁もクラック(ひび割れ)が所々ありますので、雨水の侵入による傷み具合が心配ですね。

水回りの床下が腐食して、柱の下部分がなくなって、コンクリートの基礎から浮いて宙ぶらりんになっていることもありますね。

これでも分かることは、ほんのごく一部で、工事着工後に壁や床をはがしてみないことには全体像は見えてきません。」とのこと。

「恐ろしい世界ですね……」と僕。

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レーザー墨出し器で家の傾きを確認。

「でも、この家は縦方向1,800mmの柱に対して1〜2mmの傾きなので、法で定められた許容範囲よりも全然少なく、悪くないです。

場合によっては基礎が沈んで1,000mmに対して10mm傾いている、なんて家もありますから。ハハハ。」

鈴木さんは時おり語尾に大らかな笑いを付けて話をする方ですが、深刻な内容にこちらはちょっと笑えません。

 

■中古戸建ては、フタを開けてみないと分からない

さらに鈴木さんはこう続けます。

中古戸建ては蓋を開けてみないとわからないので、外見や築年数だけでは判断できません。マンションリノベよりも難しい点はそこにあります。

築20年でも傷みの激しいものもあるし、築40年でも傷みの少ないものもあります。

前の住人の住み方や、無理な増改築が行われていないか、地盤が固いか、盛り土や埋め立ての上に建っていないか……。

色々な条件が重なってくるので、『これなら大丈夫』という物件はないと思った方がよいです。

住宅を購入するときには、駅や学校から近いか、公園などの周辺環境や通勤に便利かといったことを重視しますので、家の状態までは目が行き届かないですし、不動産仲介業者も目に見えない部分の傷み具合まで確認していないんですよね。」

 

話はなんだか不穏な方向に流れてきました。

中古戸建てを購入してのリノベはデメリットだらけなのでしょうか?

次回はそれでも戸建てリノベをするメリットについて、引き続き鈴木さんに伺います。

 

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no.7「プロが教えてくれた、中古戸建の買い方」

 

>>1話から読む

no.1「そうだ、リノベしよう」