アラフォーカメラマンがゆく!自宅リノベ奮闘記 no.7 「プロが教えてくれた、中古戸建の買い方」

 

(あらすじ)

8年前に購入した、都内築39年(昭和51年築)の中古住宅。だいぶボロも目立ってきたし、3人の息子も伸び盛りで部屋も手狭。それに耐震基準だって満たしてない。

助成金制度の条件を満たす耐震工事をやりつつ、自分たちの暮らしに合ったリノベをしたい。

耐震調査をやってみると、「柱の下部分がなくなって、コンクリートの基礎から浮いて宙ぶらりん」な場所がでてくる家もあるとか!

「中古戸建ては、外見や築年数だけでは判断できない。フタを開けてみないとわからない。」という言葉に思わず身構えてしまう僕たち……。

 

【アラフォーカメラマンがゆく!自宅リノベ奮闘記】今までのシリーズを見てみる

 

■剥がして、初めて分かる「最終支払い金額」

前回は耐震調査の結果から、中古戸建の問題点へと話が思わぬ方向へと流れていきました。

IMG_9334_

お風呂場のあった場所の土台は腐食が進んでいた。スケルトンになって初めて判明する傷みや欠陥も多い。

戸建住宅は、外見からは傷み具合が分かりにくく、リノベ工事着工後に壁や床、天井をはがしてみたら想定外の問題点があらわになることもあるとか。

その場合は契約書で合意した金額とは別に、追加で工事費がかかってきて、最終支払いが増えるので、施主としては一大事です。

「中古住宅の売買が活性化しているというニュースを今年はよく聞きますが、これまでの話を聞いてしまったら、リスクが多くて、中古戸建の購入は怖くて誰もが躊躇してしまいますよ、鈴木さん。

僕だって8年前にそれを知っていたら、そもそも、この家を買わなかったかもしれません」

思わず、グチをこぼしてしまった僕。

 

■フルリノベで構造欠陥をあらわにさせる

怖がらせてしまって申し訳ない、と前置きして、鈴木さんは続けます。

A91A6610_

フルスケルトンになった我が家

「でも、フルリノベーションの場合はメリットがあるんです。

柱だけを残して壁や天井、床などを全部剥ぐ“フルスケルトン状態”になると、その家の新築当時の構造上の欠陥があらわになります

高度経済成長期に建てられた家であれ、築10年ほどの3階建ての家であれ、図面通りに建てられている家というのは、なかなかないんです。

手抜き工事が行われていたりして、どこかに構造上の弱点を抱えている。

フルリノベはそれを発見して補える良い機会なんですね。これができれば、改修前よりもさらに丈夫になって、安心して住むことができます。」

 

■フルリノベをするなら、住宅購入時に「値引き交渉」がマスト!

「家の状態は見た目だけではわかりません。床下、天井裏に潜り込んでも限界があります。

慎重なお客様は、購入前に特殊な機械などを使った“非破壊検査”という調査依頼をする方もいらっしゃいますが、普通はキッチンの床下収納から覗き込むのがせいぜいです。

わたしとしては家の傷み具合によってリノベーションに予算以上のお金がかかることを想定して、住宅を買う際に値引き交渉をすることをオススメします。

瑕疵担保責任というややこしい制度があるので面倒なのですが、100万円でも値引きできれば、それをリノベ予算に組み込むことができます。

それに、悪い部分が出てきたときに、値引きしたんだからと、気持ちが納得できるんです。」

 

「納得できる」というのは、ひとつの“落としどころ”として、とても大事です。僕もこの家を買う時に、しっかり値引きしておけばよかったと、後悔しきり。

家は購入すれば自分のものになりますが、その家の安全性や信頼性まで手に入れたことにはなりません。

杭打ちデータ改ざんによるマンションの傾きが大きなニュースになりましたが、中古戸建の場合は買い手側がその意識を特に強く持っていた方が良いようです。

耐震調査の話から、戸建フルリノベのメリット・デメリット、そして購入アドバイスまで、思わぬ方向へ話が広がりを見せてしまいました。

 

次回は、再びリノベプランに話が戻ります。

 

 

>>次の話を読む

no.8「見積書との戦いラウンド2」

 

>>1話から読む

no.1「そうだ、リノベしよう」