意外に知られてない!老後に節約しつつ年金貯蓄もできるテク(前編)

tomos / PIXTA

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突然ですが、“老後の蓄え”ってどうやっていますか?

「将来本当に年金がもらえるの……?」と心配している方も多いでしょう。

将来のことは分かりませんが、いずれにしても、公的年金だけで“老後の生活全て”をまかなうのは難しいでしょう。

だからこそ、自己責任で将来の備えをする必要があります。

そこで今回は、意外と知られていない「個人型確定拠出年金」(以下「個人型DC」)という制度をご紹介しましょう。

 

■運用によって掛け金が変わる「個人型確定拠出年金」

個人型DCとは一言で言うと、“自分で運用する私的年金”です。

将来の年金として毎月一定の掛け金を支払い、運用していくというものです。

この個人型DCには特徴が2つあります。

まず1つはその掛け金の運用方法を自分で選択できるという点です。

払い込んだ掛け金は、自分が選択した方法により運用されるため、運用結果によって将来もらう年金の額が決まります。

つまり同じ掛け金を払っても、人によってもらう年金の額が変わるということです。

運用方法によっては元本割れのリスクもありますが、うまくいけば、掛けた金額を上回る年金額を手にすることもできるのです。

また元本割れのリスクが嫌という人にとっては、預金で運用するという選択肢もあります。

これであれば運用益はほとんど期待できませんが、元本割れのリスクはありませんので損することはありません。

しかし「それじゃ、預金をしているのと変わらないのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

実はもう1つ預金とは大きく異なる特徴があるのです。

 

■所得税、住民税の節税になる

もう1つの特徴は、払い込んだ掛け金の全額が所得税、住民税の計算上、所得控除の対象となり、節税になるという点です。

一体いくらくらいの節税になるのでしょう?

年収500万円のサラリーマンで仮に所得税率が10%、住民税率が10%、年間の掛け金が20万円とすると、20万円×(10%+10%)=4万円の節税になります。

もちろん、所得税率は所得金額によって異なるので注意が必要ですが、所得税率が最低の5%の人でも住民税率10%と合わせると、掛け金の15%は節税効果があります。

また、例えば預金の利息は20%の源泉所得税を引かれてしまいますが、個人型DCの運用益は非課税であるため、運用益はまるまる将来の年金に上乗せされることになります。

さらに、60歳になり実際に受給する際は、一時金でもらう場合は退職所得控除、分割でもらう場合は公的年金控除の適用があり、いずれにしても税金がかかりにくいよう優遇されています。

 

今回はとりあえずここまで。

次回は、個人型DCの注意点や、2017年からの加入者要件の緩和についてご紹介しましょう。