世界屈指の豪雪国、日本。「豪雪地域」の雪との暮らし方とは?

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1月21日は暦の上で最も寒い時季といわれる「大寒」でした。

それに合わせたかのように、日本の上空には寒波が居座り、奄美大島では115年ぶり、沖縄本島では観測史上初となる降雪が観測されました。

ところで、みなさんは日本が「世界有数の豪雪国」だということを知っていますか?

海外の天気情報サイト「AccuWeather」によると、「世界で降雪量の多い都市トップ10」のベスト3を日本の都市が独占しているのです!

今回は、毎年数mの雪に閉ざされる「豪雪地帯」の暮らしにスポットをあて、冬を楽しく過ごすヒントを探ります。

 

■慣れないからこそ、楽しい冬支度

訪れたのは、岐阜県郡上市石徹白(いとしろ)。

富士山・立山と並ぶ日本三名山のひとつ「白山」のふもとにある、岐阜県屈指の豪雪地帯です。

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毎年2メートル以上の雪が降るこの小さな山里で洋品店を営む平野馨生里(かおり)さんは、2011年に岐阜市から移住し、今年で5度目の冬を過ごしています。

岐阜県は雪が多いイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、平野部の岐阜市では、雪は降っても年数回10cm程度。

平野さんも移住するまで、屋根の雪下ろしをした経験はありませんでした。

「去年は雪が多くて5、6回雪下ろしをしましたが、平均して毎年2、3回はしますね。70代のおばあちゃんもハシゴに登って、上手に降ろしていますよ。本当にたくましいです。

コツをつかむと早くできるんですけど、初めての時は全く終わる気がしなくて大変でした。

“結”の作業で、学校のやお寺の屋根の雪下ろしを地域の方と一緒にやるので、そのやり方を見て学んでいます。

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家の前を木の板やトタンで覆って保護する“雪囲い”も、骨の折れる作業のひとつです。

毎年秋に設置し、春に取り外します。軒下まで雪が積もる石徹白。雪の重みでガラスが割れることを防いだり、すきま風を防いだりするために、豪雪地では欠かせない作業です。

 

■雪が織りなす幻想的な世界

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「雪は確かに大変です。

地元の人たちは、雪はもう嫌だって言うですけど、私はきれいな景色や雪の中で子どもが天真爛漫に遊んでいる姿を見て、楽しんでいます」

とりわけ平野さんが楽しみにしているのが、5年前から行われている「星降る里のキャンドルナイトです」。

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これは地域おこし協力隊として来た人が始めたイベントで、地域のイベントとして定着しました。

除雪された道路沿いにできる雪の壁に、住民が3,000本のキャンドルを灯すと、県道は光の街道となり、温かくて、なんとも幻想的な風景が広がります。

「本当にロマンチックですよ。地元の人は大学生とかに『彼氏連れて来なさい!』って言っていますね。

地域の人もロウソクを灯したり、壁をくり抜いてアートウォールを作ったりして楽しんでいます。こういう雪の多いところじゃないとできないイベントですね」

 

今年の「星降る里のキャンドルナイト」は2月20日(土)に開催予定です。石徹白だけでなく、雪を楽しむイベントは全国各地で行われています。

寒くて外出を控えがちですが、澄み切った空のもと、おもいっきり雪遊びを楽しんでみませんか?

 

【取材協力】

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石徹白洋品店 平野馨生里さん(岐阜県岐阜市出身)

都内で広報の代理店に勤務した後、郷里である岐阜の地域づくりに惹かれUターン。2011年9月に石徹白に移住。

ショップ&ギャラリー「石徹白洋品店」を営み、石徹白に伝わる野良着「たつけ」と「はかま」を復刻したり、民話をベースにした絵本をつくったりと、石徹白の文化の伝承に力を注ぐ。

石徹白洋品店:http://itoshiro.org

星降る里のキャンドルナイト