防湿・防虫に優れた「茶箱」を、使いやすい収納アイテムに変身させてみる

茶箱が置かれた棚

usapan / PIXTA

以前、日本には「茶箱」という、防虫・防湿性に優れた箱があることをご紹介しました。

茶箱は外側が杉材で、内側はブリキの2重構造になっています。

湿度の高い日本で、乾燥されたお茶を最適に保管するために作られた「茶箱」は、着物や、湿気させたくない食材やお米、カメラなどを保管しておくのに、ピッタリ。

我が家では、大切な着物コレクションを保管する桐箪笥の代わりとして、「茶箱」を利用しています。

茶箱に大切なものをそのまま入れるだけでも良いのですが、少しアレンジするだけで、より使い勝手のよい収納道具となります。

そこで今回は、そのアレンジ方法をご紹介しましょう。

 

■インターネットで手に入る「茶箱」

まずは、茶箱を手に入れましょう。

わたしの幼少の頃は、お茶屋さんにお願いして、譲ってもらえたこともあったのですが、今ではインターネットでの購入が一般的です。

茶箱は全て職人さんの手仕事で1つ1つ作成されていますので、着物の寸法を測り、オーダーしたサイズで作ってもらいました。

 

■大容量だからこそ、ちょっとした工夫が必要

茶箱は、箱本体と、上に被せるフタで構成される、シンプルな構造です。

大きな空間は何でも入るのですが、その分普通に着物を重ねて収納してしまうと、下の方は見えづらく、取り出しにくいのが難点。

茶箱起こす

「着物全てが見渡せて、取り出しやすい使い方は無いだろうか?」と考えて、辿り着いたのが、茶箱を立てて起こす、ということ。

1454647821692

これに、ホームセンターで探してきた「棚板用のレール」と、受け金物を左右側面に、ドライバーを使いビスで取り付けます。

1454647824986

レールをつけることで、棚板が可動式に。

棚板は、MDFという木質系の厚さ4mのボード。軽く、ベニヤ板よりも表面がなめらかで、衣類を傷つけません。

カッターで切断もできますが、寸法を指定して買える通販サイトもあります。

これによって、収納するものに合わせて、自由に棚の高さを変えられるようになりました。

1454647822867

あとは着物を三つ折に畳んで、2〜3枚づつ収めていけば、ひと目で探せてすぐに取り出せる、オリジナル着物収納庫に!

 

■「フタ」はどうする?

ただし、立てることでフタが閉めづらくなってしまいました。

この問題は、少しだけ後ろ倒しにして、手前を浮かせることでクリア。

極端に図を描くと、こんな感じです。

茶箱設置jpg

フタ上部に取っ手を付ければ、さらにフタの開閉がしやすく、使いやすさがUPします。

 

■使ってみて実感できる良いところ

筆者はこの茶箱着物入れをかれこれ10年近く使っていますが、杉材の調湿性と、内部に貼ったブリキの防湿性は、今のところまったく衰えません。

1454647872523

柔らかい木材のため傷は多少付きますが、自然素材の経年変化は美しいものですね。

表面の杉材の色は濃くなりましたが、ブリキにも錆はまったく出ていません。

1454647824029

タンスに比べてはるかに軽いので、収納位置を変えたり、模様替えをする際など、ちょっと移動させたい時にも威力を発揮してくれます。

 

わたしは着物の収納に茶箱を使用していますが、おなじアレンジで様々なアイテムを保存することができます。

タンスを買うよりも、ずっと安くそして簡単です。

せっかく日本にある良いアイテムですから、ぜひ「茶箱」をみなさんも身近に使ってみてはいかがでしょうか?