プロが教える「火災保険を選ぶ」ことが難しい、2つの理由とは?

書類を前に悩む夫婦とビジネスマン

Ushico / PIXTA

新築住宅の引渡し件数が1年で最も多い、この時期。

加入する「火災保険」に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?

火災保険は、本当はとても優秀な商品。知って得する情報がたくさんあります。

火災保険は、「戸建て」か「マンション」かで、そのポイントが異なります。

どんなポイントで、どんな火災保険を選べば良いのか?

なるべく分かりやすくお伝えしたいので、「全体」→「戸建て」→「マンション」の順番でご紹介しましょう。

 

■「火災保険」が難しい理由

火災保険の検討が難しい理由は、2つあります。

(1)人生に何度とない住まいの購入で、必要になる保険であること。
(2)火災保険に関する、ユーザー向けの中立的な情報が少ないこと。

(1)の通り、ほとんどの方は火災保険初心者です。

最長10年の保険期間で、万が一の際に自宅を守ってくれる大切な保険。

じっくり検討して加入したい商品ですが、引渡し前は本当にやらなければならないことが盛りだくさんで、とても保険の検討まで手が回らないのが実情です。

(2)については、プロである筆者も不思議なのですが、生命保険や自動車保険に関する契約者向けの情報は、本やインターネットで簡単に収集することができますが、火災保険に関するものは皆無。

(1)の理由の他、火災保険の各社比較が業界的にタブー視されていることも、その1つだと思います。

以上のような背景で、火災保険をきちんと選んで、納得して加入されている方は、私の経験ですが、ごく少数です。

 

■火災保険の検討順序

新築戸建て住宅と住宅街

ABC / PIXTA

私が最適だと思う火災保険の検討順序は、以下の通りです。ちょっと変わっています。

1.基本補償を選択
2.補償対象を選択
3.保険金額を決定
4.保険期間を決定
5.特約を選択
6.複数社商品を選択・比較・1社決定
7.代理店を決定
8.割引利用の可否を確認
9.地震保険加入を検討
10.保険内容の調整
11.契約
12.今後の備え

まず、住まいの立地条件などからどの災害リスクに対応するかを決め(1)、保険の内容を決定し(2〜5)、その条件に合った商品を複数選び比較検討して1社決定し(6)、その後に代理店、地震保険検討など行います。

一括見積りサイトも便利ですが、保険商品の内容は各社様々で、その特徴も様々です。

掛けたい保険内容をまずしっかり確定してから商品の比較をしないと、土俵が異なる商品同士を比べなければいけないので、かえって手間です。

 

■戸建てとマンションの違い

マンションと家の形をした積み木

Graphs / PIXTA

戸建てに掛ける場合と、マンションに掛ける場合とでは、火災保険を選ぶポイントが異なります。それは、戸建てとマンションでは所有形態や災害リスクが異なるためです。

また、戸建てとマンションでは、有利な商品も変わりますので、ここでは分けてそれぞれ掲載することとします。

火災保険を理解する基礎は戸建てになるので、マンションの火災保険を検討される方は、戸建て編を読んでからマンション編をお読みください。

 

それでは次回は「戸建て編」から、ご紹介します。