オシャレだけど要注意!意外と多い「コンクリート打ち放し」のデメリット【くらし事典】

住まいは、毎日の暮らしの中心の場所。

私たちの暮らしには、様々な言葉があります。

中には、パッと聞いただけでは分からない難解なものや、聞いたことがあるけれど、意味はよく分からないものもありますよね。

暮らしにまつわる多種多様な用語を解説していくこの【くらし事典】では、そういった「分かっているようで分かっていない、気になるあのワード」にスポットを当てて、分かりやすく解説していきます。

 

■今日の気になるワードは……「コンクリート打ち放し」

Pablo Scapinachis/shutterstock

Pablo Scapinachis/shutterstock

「コンクリート打ち放し」とは、鉄骨・鉄筋コンクリート造りの建物で、コンクリートの表面に仕上げ材を施さず、型枠を取り外して撥水処理を施した状態のことを言います。

型枠を組み、コンクリートを流し込むなど非常に手間と工程がかかる作りですが、コンクリートの持つ独特の素材感は美しく、一定の支持を受けています。

最近では、外壁だけでなく、室内の壁・床・天井でも採用される場合もあります。

全体的に無機質な感じがしますが、内装や家具次第でモダンでオシャレな空間を作ることができます。

 

■オシャレだけど意外と多い弱点

個性的な雰囲気を出せるコンクリート打ち放しは、外壁としても内壁としても人気がありますが、実は難点が多い技法でもあります。

外壁の場合

外壁に使用する場合は、表面仕上げを行っているものに比べ、風雨による経年劣化が早くなります。

また、撥水処理の効果が次第になくなってくると、雨水の浸透により、コンクリートの汚れが顕著に表れるため、景観を損なうこともあります。

 

内壁の場合

一方、内壁に使用する場合にも、外壁とは違う注意点があります。

コンクリートは性質上、熱が伝わりやすく、断熱効果が薄いのです。つまり、“夏は暑く、冬は寒い”傾向にあります。

当然、エアコンやストーブをより稼働させなければならないので、光熱費が高額になりますね。断熱対策をキチンと考える必要が出てくるのです。

また、コンクリートは防水性能が良くないために、カビの発生や結露など、湿気や水に関する問題が多発します。

放っておくと、クローゼットに入れていた洋服にカビが生えたり、結露で床材がボロボロになってしまうこともあるので、日々の換気や掃除に気を使わなければなりません。

 

もちろん、「コンクリート打ち放し」は、デメリットばかりではありません。

コンクリートは防音性に優れており、火にも強いです。

また、厚みがない分室内を広く見せることもできます。

対策やメンテナンスをきちんと行えば、経年劣化やカビ・結露の問題も抑えることができるので、オシャレな部屋に住みたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。