ベニヤ板がブリキ風に!300円とペイントだけでできる、小物収納の作り方

無骨で重厚なアンティーク・スクエアボックス。

使い込まれ朽ち果てたブリキ缶をリベットで留めたその姿からは、経年の重みすら感じられるほどです。

絶妙なサビ具合や汚れ、ざらついた表面のテクスチャー感など、どれも人工的には決して作り出すことのできない経年が生み出す、まさに“アート”といったところ。

ですが実はこれ、フェイク(偽物)アンティークなんです!

こちらのスクエアボックス、その元々の姿がこちら。

100円ショップに売っている、ミニパウンドケーキの型とヒノキ工作板。

なんとこの2つの材料で作った、100円リメイク雑貨なんです!

材料からは全く想像のつかない変貌ぶりですが、ポイントとなるのはなんといっても「ペイント」。

ちょっとしたペイントのコツで、本物に限りなく近いアンティークの質感を作り出すことができるんです。

そこで今回は、アンティーク風ペイント方法に焦点をあてながら、こちらのスクエアボックスを作ってみようと思います。

 

■使う材料はこちら

用意するものは先程ご紹介した「パウンドケーキの型」と「ヒノキ工作板」、それから後ほど紹介する「メタルシールパーツ」の3点です。

どれも100円ショップに売っているものですので、わずかな材料費で作ることが出来ます。

材料が全て揃ったら早速作っていきましょう!

 

■スクエアボックス本体を作る

パウンドケーキの型(以下「ケース」)4個を隙間なく横一列に並べ、その側面にヒノキ工作板を瞬間接着剤で貼り付けて4つのケースを連結させます。

ヒノキ工作板は、連結させた4つのケースの横幅と同じ長さにカットしてから貼り付けます。

ヒノキ工作板のような薄手の板は、カッターで簡単にカットすることができます。

瞬間接着剤が完全に乾き、ケース同士がしっかりと固定されたら「メタルシールパーツ」を貼ります。

よく、スマホなどのデコレーションに使われているのがこちらの「メタルシールパーツ」。

これをヒノキ工作板に数カ所貼り、リベットが打たれているようなデコレーションを施します。

これでスクエアボックス本体が完成! ここからいよいよ注目の「ペイント」です。

 

■金属は、色を塗る前に「マルチプライマー」で下地を!

まず最初に「マルチプライマー」を使ってペイントの下地を作ります。

金属のような塗料が乗りにくいものにペイントする場合は、いきなり塗料を塗るのではなく、マルチプライマーのような下地剤を使って、塗料が乗りやすく剥がれにくくなります。

このマルチプライマーで、スクエアボックス全体を塗り上げます。

 

■最初に、茶色+筆で「サビ」を表現

マルチプライマーが完全に乾いたら、アクリル絵の具を使って「サビ」を表現します。

今回使った色は「ローアンバー」と「バートンアンバー」というカラーです。

まずはローアンバーを全体に塗り、その上から所々バートンアンバーでアクセントを付けていきます。

こうすることによって、滲み出たリアルなサビ感を表現ことができます。

 

■次に、グレーをスポンジで重ねて

次に使うのがこちらの3色。

左から順に「藍鼠」、「ジェットブラック」、「黒銀」というカラーです。どれもアクリル絵の具です。

こちらの3色を写真のような割合で混色します。

混色したアクリル絵の具を、スポンジを使ってポンポンと優しく押さえるような感じで塗っていきます。

筆ではなくスポンジを使うことによって、ざらついたような感じの独特なテクスチャー感が作れます。

この時、せっかく作った「サビ」の下地を塗りつぶしてしまわないよう注意し、自然にサビたような風合いになるよう意識しながら絵の具を乗せていきます。

 

■白+水で「シミ汚れ」を表現

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多めの水で溶いた「ホワイト」のアクリル絵の具を、「シミ汚れ」を入れたいところに筆でサッと塗ります。

これは、経年による汚れ感を表現するものなので、あまり幅広い範囲を塗ってしまうのではなく、あくまでもシミや汚れが付きそうなところにだけサッと塗るのがポイントです。

塗り終わったらすぐに、ウエスやティッシュなどを使って上から押さえるような感じで絵の具を拭き取ります。

こうすることによって、雨風にさらされたような自然なシミの風合いを表現することができます。

 

■フチや角で、よりリアルな「サビ感」を

最後に、よりリアルなサビの風合いを表現するために、細部に仕上げ塗りをしていきます。

フチや角といった、自然にサビ付きそうな部分を中心に、ローアンバーのアクリル絵の具を、細い平筆を使って、自然な錆の入り方になるよう意識しながら極少量塗っていきます。

その後、さらにリアルなサビ感を出すために、バーントアンバーのアクリル絵の具をアクセントに入れていきます。

最初に全体をペイントしたサビ加工で2色、さらに仕上げ塗りで使った2色の合計4色を使ったサビペイントによって、本物に限りなく近い、味わいのある「サビ感」を表現することができます。

これでアンティーク感抜群のスクエアボックスが完成しました!

 

■これが“アーティスティック”なペイント

言われてもフェイクとは思えないこのアンティークな質感。

ただ塗るだけの“塗装”とは一線を画したペイント方法、これがアーティスティックなペイントです。

本来、絵を描くための道具として認識されているアクリル絵の具ですが、そういった固定概念を捨て、全く違った使い方をしてみると、DIYでの表現の幅がグッと広がります。

ペンキには決してマネの出来ない質感、色味、そして風合いといったような、アクリル絵の具ならではの特徴を表現する。

これが「アーティスティックなペイント」です。

アクリル絵の具以外にも、まだまだ色々な塗料がありますが、目線をちょっと変えてみることによって驚くような作品が生まれるかもしれませんよ。

皆さんもぜひチャレンジしてみて下さい!