素材の個性がそのままに!伝統的な塗り壁材料「左官材」一覧【くらし事典】

住まいは、毎日の暮らしの中心の場所。

私たちの暮らしには、様々な言葉があります。

中には、パッと聞いただけでは分からない難解なものや、聞いたことがあるけれど、意味はよく分からないものもありますよね。

暮らしにまつわる多種多様な用語を解説していくこの【くらし事典】では、そういった「分かっているようで分かっていない、気になるあのワード」にスポットを当てて、分かりやすく解説していきます。

 

■今日の気になるワードは……「左官材」

 kasto / PIXTA

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左官材とは、土壁、漆喰など、左官仕事による塗り壁の材料のことです。

土壁は可塑性のある土を主材料とし混和材やのり、すさなどを混入して塗り合わせたものを言います。

一方漆喰は、消石灰を主原料とし、のり、すさと練り合わせたもので、それぞれ日本の伝統的な塗り壁材。

これを左官職人がコテなどを使って仕上げます。

 

■左官材の主な種類

 dorry / PIXTA

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左官材料の主な種類は、以下の4つがあります。

(1)漆喰

優れた調湿・殺菌機能があり、表面は硬質でなめらか。色は白が基本です。

 カビが発生しにくく、化学物質や二酸化炭素を吸着させる効果がありますが、手間が多く、技術が必要なため、施工費が高くなってしまうのが欠点です。

(2)土壁

伝統的に用いられてきた壁で、仕上げの土は地域によりさまざまな種類があります。

上塗りに用いられる土の種類が、そのまま壁の個性になることも特徴です。

(3)砂壁

砂で仕上げた塗り壁で、なめらかな美しさが特徴です。

風情を重視する茶室や客間に用いられる他、洋室に合うタイプもあります。

(4)プラスター壁

鉱物質の粉末を水で練ったプラスターを用いた、白く高い硬度を持つ壁のことです。

厚塗りが可能で、「西洋漆喰」とも呼ばれます。

元々は石灰と砂を混ぜたモルタル状のものでした。現在は化成のりや繊維質を混ぜたものが多く輸入されています。

 

この他、最近では、気象素材である聚楽土やプランクトンの働きに着目した珪藻土といった素材も注目を集めています。

日本の伝統工法であり、素材の良さが最大限に生かされる左官工法。

素材選びはじっくり行いたいですね。

 

【参考】

塗り壁の素材と特徴 – 四国化成