後悔したくないから…「8年前にリノベした家」やって良かった事&やれば良かった事

 

子どもの成長や、その時々のライフステージに応じて、“家族のかたち”というのは変わるもの。

そんな時、“住まい“はどのようにその家族を受け止められるでしょうか?

せっかく家を購入したのに、後から「こうすれば良かった」「こんなことは想定していなかった」なんてことにはなりたくないもの。

今の家族が、そのまま何年後も同じ形であるとは限らないから。

そこで今回は、8年前に自宅マンションをリノベした、建築家の碧山さん宅を訪れ、8年前と今の住まいを見比べてみたいと思います。

 

■8年前のリノベ当初は、こんな家でした

建築家の碧山美樹さんが、当時築12年だった自宅マンションの南半分をリノベーションしたのは、8年前。

2歳の長女を保育園に預けて仕事場に通う日々の中で、暮らしにくさを感じていたから。

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独立型のキッチンと和室を取り払い、タイル貼りのワンルームに。

西側はタモ材の大テーブルを配置し、東側は可動家具で仕切って、3つのコーナーに変えたそう。

あれから8年。

果たしてどうなっているんでしょうか?

 

■8年後、こう変わりました!

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少々荒っぽく扱っても平気な国産タモ材の大テーブルは、キズも焦げも、味わいのあるあめ色に輝いています。椅子たちはほぼ以前のまま。

大きな変化はないようですが、よく見ると可動家具が実力を発揮して、畳収納の床が真ん中に移動していました。

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オモチャや絵本がいっぱいだった畳コーナーは、ちょっと大人っぽい雰囲気の勉強部屋に。

当時2歳だった長女は、来年中学生。

「今の状態は想定外なんです。

奥に子ども部屋ができたら、ソファコーナーを広げて、ちゃんとしたリビングにするつもりでした。ところが、10歳になってもここがいいって(笑)」

そこで、畳を取って学習机代わりのテーブルと椅子を置くことに。

パパお手製の赤いパーティションを広げると、ちょうど視線が遮られ、「私の部屋」が出来るというわけ。

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「収納扉の面材に、長女が2歳のとき描いた絵を貼っていたのですが、その後、なかなか描いてくれなくて(笑)。

有孔ボー卜に張り替えています。」

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一方、ソファーがあったスペースに、畳家具を移動。寝転んだり洗濯物をたたんだり、多目的に使っているそう。

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また、キッチンの延長線上にあるカウンターには、持ち帰った仕事を出来るよう、資料やファイルを収納できるボックスが増えています。

子どもの成長やライフスタイルに合わせて、少しずつ手を加えているのが分かりますよね。

 

■実際住んでみて分かった、「やってよかった!」&「やればよかった」

「やって良かったのは、スペースを固定せず、組み替えられるようにしておいたこと。人生は予定どおりにはいきませんから。」

と、碧山さんは語ります。

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「繊細なメープルやオーク材などと違って、あまり気にせずラフに使える“タモ材”の大きなテーブルも正解。

あと、障子はいいですね。

冬の朝、障子を聞けると、冷気がどっと入ってきます。かなり断熱効果がありますよ。」

使い方を決めつけず、可変性のあるリノベにしたことがポイントのよう。

一方、正直こうすればよかった……と思うポイントも。

「キッチンをオープンにしましたが、お米や野菜、ビールなどの食品ストック類をまとめて入れておける場所がないんです。

押し入れ半間分でいいから、なんとか工夫してパントリーをつくればよかった、と今になって思います。

また、これはケースバイケースなのですが、タイルの床。

掃除がラクで気持ちがいいけれど、食器を落とすと割れてしまうなど、硬さに抵抗のある方もいらっしゃいます。」

 

8年前、碧山さんはリノベを終えてこう話していました。

「これは第1期工事。子ども部屋が必要になったら、今回手をつけなかった北側の2室と水回りをリノベーションする予定なんです」

そして今、そろそろ第2期工事の計画が持ち上がっているそう。

「寝室とクローゼットに使っている北側の2室を一体化して、収納で囲んだ個のゾーンを3つつくろうかな、と漠然と考えています。」

そのときの家族にとってべストな暮らし方を探して、碧山邸は変わり続けるのでしょうね。

 

いかがでしたか?

もっと詳しくこの家のことを知りたい方は、「リライフプラス」をご覧下さいね。

 

設計/プラスエムアーキテクツ
撮影/mori koda(now) nobuyoshi meguro