被災地派遣されたから分かった、見落とされがちな「災害弱者」への備えとは

 

昨日、9月1日は「防災の日」。

皆さんご自宅で防災グッズを見直しているのではないでしょうか。

備えあれば憂いなしと言いますが、見落としがちなのが「災害弱者」を考えた対策。

筆者は、看護師として東日本大震災後に被災地に派遣されました。

今回は、被災地への支援に行った際のことを踏まえて、災害弱者への備えについてお伝えしていきます。

 

■「災害弱者」となる人は、変わってきている

runa / PIXTA

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災害弱者という言葉、聞いたことない人も多いかと思います。

災害弱者とは、ひと昔前までは女性や子どもなど、被災した際に1人では生きていけない人のことを指していました。

しかし、現在の災害弱者は、ペット・高齢者・乳幼児となるのです。

 

■災害弱者と言われる理由は?

なぜ、高齢者やペットが災害弱者となるのでしょうか。

まずは、高齢者。

高齢者の方は足腰が弱り、自分で逃げることが難しいということから「災害弱者」と言われるようです。

また、環境の変化になじむことが難しく、体調を崩しやすいのも、そういわれる理由です。

実際、支援時も多くのお年寄りが体調不良を訴えていました。

高齢者の方は何かしらの病気を持っていて、薬を飲み続けなければならなかったり、食事を調整しなければなりません。

しかし、防災バックの中に薬を用意していなかったことにより体調が悪化するという例もありました。

また、配給される食事は、万人が食べられてなおかつ保存がきくものとなるため、コンビニで売られているようなパンやおにぎりであることが多く、その食生活からも体調を崩してしまうようです。

ふらう / PIXTA

ふらう / PIXTA

また、現在多くの家が室内でペットを飼っています。

ペットに関する支援物資は届くのが1番遅いのです。

そのため、ペットの食べ物がなくなってしまった、トイレシーツが無くなったなどといったことがあります。

 

■自分の家族が「災害弱者」とならないために

自分の家族が災害弱者とならないためにはどうしたらいいか。それは“備えておく”ということです。

高齢者に限らず持病を抱えている人はたくさんいます。

Ushico / PIXTA

Ushico / PIXTA

防災グッズの中に、普段飲んでいる薬はストックされていますか?

薬の種類やその薬局の仕入れ時にもよりますが、処方薬は大体1年間はもちます。

今、手元にある薬の処方が変わらなそうならば、今年1年用として、3日分は防災バックに忍ばせておいてもいいかもしれません。

また、防災バックでなくても、普段持ち歩くバックに忍ばせておくのもありです。

和尚 / PIXTA

和尚 / PIXTA

食べ物は日ごろから意識して用意しているご家庭は多いかと思いますが、その内容は気にしていますか?

今ではレトルト食品でも、無添加であったり減塩であったりと、病気の人にも対応が利く食品がたくさんあります。

お値段は張りますが、命には代えられませんし、ストックしておいてもいいかと思います。

Apua design / PIXTA

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ペットのご飯は保存がきくので、人間のご飯より多めの1週間ほどは用意しておくと良いでしょう。

乳児へのミルクやおむつなどは東日本大震災の教訓を得て、支援物資として届くことはあるものの、それが手元に届くまではやはり時間がかかります。

こちらも早々に腐るものではありませんし、多めに用意しておくことが必要です。

 

災害弱者にあたる家族を守れるのは少しの気遣いと備えにあると思います。

今年の防災バックの見直しの時には、このことも頭に入れておいてほしいと思います。