実家をどうする?建築家の父が建てた家を「丁寧に住み継ぐ」家

実家をどうする?建築家の父が建てた家を「丁寧に住み継ぐ」家

結婚するとたいていの場合、「実家」の数は“2倍”になりますよね。

ますます少子高齢化が進む今後、実家をどうするかは切実な問題。

ですが、ポジティブに捉えれば、愛着のある家を住み継ぐこと、家族が集まって住むことは、とても喜ばしい選択ではないでしょうか。

今回は、実家をリノベーションした、建築家 田所裕樹さんの自宅を訪れ、実家リノベや二世帯住宅のヒントを探ります。

 

■建築家の父が建てた家を、2段階に分けてリノベーション

実家をどうする?建築家の父が建てた家を「丁寧に住み継ぐ」家

田所裕樹さんの父親は建築家で、昭和52年にこの家を設計したそう。

新築当時から二世帯住宅で、1階に田所さんの祖母、2階に両親と兄と田所さんが住んでいました。

時が流れ、次男である田所さんは、父と同じ建築家に。

結婚後は実家を離れていたものの、長女の誕生をきっかけに戻り、空いていた1階に住むことに。

しばらくはそのままの状態で暮らし、数年後にフルリノベーションしたそう。

中はどのようになっているのでしょうか?

 

■両親の住まいは2階。夫婦ふたりが暮らしやすい空間にリノベ

築30年を迎え、リノベーションは2段階に分けて行われました。

第1段階は、父の依頼を受け、田所さんの設計で両親が住む2階を着手。

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「父が設計した家の魅力を、最大限引き出したい」と考えた田所さん。

個室の間仕切り壁を撤去し、ロフトからも光が降り注ぐ、明るく開放的なリビングに。

中央のローテーブルは、田所さんが製作したものだそう!

実家をどうする?建築家の父が建てた家を「丁寧に住み継ぐ」家

リビングとダイニングの間は強化ガラスのパーティションで仕切って、ゆるやかにゾーニング。

ロフトへは、階段だんすのような収納棚を使って上がります。

実家をどうする?建築家の父が建てた家を「丁寧に住み継ぐ」家

2階親世帯のキッチンは、ステンレスと配管以外は田所さんがDIYで製作したそう。

ダイニングの収納を充実させ、収納と一体化したスライド式のテーブルを置きました。

実家をどうする?建築家の父が建てた家を「丁寧に住み継ぐ」家

コンパクトながら落ち着いた雰囲気の玄関。二世帯住宅ながらも玄関は別々のようです。

 

■子世代と親世代のインテリアをリンクさせて

第2段階はその4年後。

今度は自分たちが住んでいる1階のフルリノベーションに踏み切りました。

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断熱材を入れ、サッシをすべてペアガラスに交換して、省エネと快適さを追求。

また、限られた床面積に広がりを持たせるために、庭にデッキを大きく張り出させ、リビングを外まで広げました。

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シンクとカウンターを一体化させたシンプルなI型キッチンは、吊り戸棚がなくても収納量は十分!

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「新築して間もなく、父がつくったんです」というガラスの階段室でつながっている上下階。

玄関は別々ですが、子ども達がいつでもおじいちゃん、おばあちゃんに会いに行けますね。

 

家具や収納はDIYで製作することで、親世代、子世代ともに、インテリアに統一感を出ている田所家。

こうして、二世帯三世代が快適な生活を手に入れることができたようです。

いかがでしたか?

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設計/田所裕樹建築設計事務所

撮影/飯貝拓司