看護師が教える「部位別&シチュエーション別」効果的な3つの消毒方法

看護師が教える「部位別&シチュエーション別」効果的な3つの消毒方法

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これから寒くなるにつれてインフルエンザやノロウィルスなどの感染症が流行します。

これら感染症の蔓延を防ぐための対策の一環として「消毒」が最近メディアでもよく取り上げられています。

しかし、“どの消毒剤”を“どこに使えば”効果的なのか?までは、なかなか分かりにくいのではないでしょうか。

今回は看護師の観点から実際に病院でも行われている方法を参考にご家庭でも簡単に、手軽にできる消毒法をお伝えしていきます。

 

■まず覚えておきたい!消毒をすると菌はどうなるの?

まず、頭に入れておきたいのが「消毒をする目的」。

消毒は、細菌の活動を弱めて無害化する目的で行います。

活動を弱めているだけなので、活動が活発になる可能性もあるということです。

また、消毒剤の成分は種類によって異なり、菌によって効果のある消毒剤は異なります。

つまり、その菌に対して効果的な消毒剤を使用しないと菌を弱めることはできないというわけです。

看護師が教える「部位別&シチュエーション別」効果的な3つの消毒方法

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今回は、

1:手指消毒

2:家具の掃除

3:冬になると患者数が急増する嘔吐による感染症を防ぐための消毒

この3つの観点から適正な消毒をご紹介します。

 

■1:手指消毒に有効な成分は「エタノール」

看護師が教える「部位別&シチュエーション別」効果的な3つの消毒方法

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よく病院などにおいてある「速乾性擦式消毒薬」。あの消毒薬の成分はエタノールなのです。

今では、液体タイプやジェルタイプなど様々なものが販売されていますが、どちらを使用しても効果は同等です。

手荒れが気になる人はジェルタイプの方がおすすめです。

約15秒間ほど擦り込んでください。量は1プッシュ(約3ml)で十分です。

速乾性擦式消毒薬は、使用後に手を洗ってしまうと効果はないため、必ず、手を洗った後に使用しましょう。

風邪やインフルエンザの予防として効果がある一方、ノロウィルスや肝炎ウイルスといったウィルスの種類には全く効き目がありません。

 

■2:テーブルなど家具の消毒に有効な成分も「エタノール」

看護師が教える「部位別&シチュエーション別」効果的な3つの消毒方法

実は、テーブルの掃除などに有効な成分もエタノールなのです。

特にテーブルは食べこぼしや、手に付着している菌が手からテーブルについてしまうということもあり、最も菌が多い場所なのです。

そのため、頻繁なお掃除が大切です。

テーブル布巾は、できることなら食事ごとに交換するのが効果的。

消毒剤は、テーブルに直にかけるか、布巾にかけてテーブルを拭いてください。

前述した手指消毒と成分は一緒ですが、あちらは“速乾性”擦式消毒薬といって、すぐに乾きやすい成分も含有されており、テーブル拭きには不向きとなるので、やはりそれぞれ違うものを使用することがベストでしょう。

エタノールがない場合、次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めて布巾を浸し、絞って拭くのも効果的。

こちらはエタノールと違い、食中毒やノロウィルスの原因となる菌にも効果があります。

ちなみに、この次亜塩素酸ナトリウムは、家庭にも常備されていることが多い「ハイター」のことです。

 

■3:嘔吐した時は「次亜塩素酸ナトリウム」を使って感染予防を!

看護師が教える「部位別&シチュエーション別」効果的な3つの消毒方法

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食中毒やノロウィルスが流行るこの時期。

これらの病気は、嘔吐物の処理時に感染してしまうことが多いのです。

そのため、ご家族が嘔吐してしまった時は、消毒をしながら片づけるのが効果的!

嘔吐物の上に新聞紙を置き、その上からこの次亜塩素酸ナトリウムと水を混ぜたものをかけるだけで、感染率は大幅に減少します。

吐物の処理方法の詳細は、またこのサイト内で改めてご紹介できればと思います。

 

これから徐々に流行ってくる感染症。

消毒前にまずは手洗い、うがいといった基本的な感染予防をしっかりと行い、併用することで感染予防の効果は高まります。

早くから消毒を使用し、今年は感染症にかからずに冬を乗り越えたいものですね。