所作まで美しくなる。長く大切に使い続けたい食器たち【ハンドメイド作家を訪ねる】

 

大量生産、大量消費もいいけれど。

使い捨て、ファストファッションも、便利だし、使いやすいけれど。

「わたしが選んだ、こだわりの1つ」は、なんだかすごく愛おしく大切にしたくなるもの。

そんな雑貨やアイテムが、おうちに1つあると、素敵な空間になると思いませんか?

毎週日曜日は、そんな“こだわりのアイテム”にフォーカスして、その作家の想いやエピソードをご紹介します。

ナビゲートしてくれるのは、タレントとして、またテレビや映画などでも女優として活躍しているちはるさんです。

 

■ラブコールを送るも、「陶芸」というライバルを前にあっさり失恋!?

所作まで美しくなる。長く大切に使い続けたい食器たち【ハンドメイド作家を訪ねる】

私も大のお気に入りの白クマの箸置きとマグ。シンプルながらそれぞれの表情を持っています

毎朝使うマグカップやお皿、野花を飾る一輪挿し。

自分で選んだものだからこそ、長い年月を一緒に過ごしたいですよね。

それらが年月を経て少しずつ変わっていったら……楽しいと思いませんか?

所作まで美しくなる。長く大切に使い続けたい食器たち【ハンドメイド作家を訪ねる】

今回ご紹介する「石井ちゃん」こと、陶芸家の石井啓一さんとは出会ってすぐに意気投合。

正直な物言いと優しい性格の虜になり、もう10年以上のお付き合いになります。

私がカフェを開くとき、店長になってほしくてお願いしたのですが、“陶芸”というライバルを前にあっさり失恋。

でも、「違う形で協力を」と心強い言葉をいただき、カフェで使う食器やカップをつくってもらいました。

 

■「器を大切に扱う事で所作が美しくなる」から、愛着を持って使い続けたい

所作まで美しくなる。長く大切に使い続けたい食器たち【ハンドメイド作家を訪ねる】

菊練りをする石井ちゃんの手。力強くもあたたかいのです

お店のカフェオレボウルやお皿をつくるときも、何度も試作や話し合いを繰り返しました。

所作まで美しくなる。長く大切に使い続けたい食器たち【ハンドメイド作家を訪ねる】

チャムのためにつくってくれたカフェオレボウル。オープンから使い込んで、いい味が出てきました。

その情熱は作品にそのまま表れていて、使っていくうちにヒビが入ったり茶渋が付いたり欠けてしまっても、ストーリーと彼の顔が見えるようなあたたかい作品になっているのです。

所作まで美しくなる。長く大切に使い続けたい食器たち【ハンドメイド作家を訪ねる】

マットな質感の台皿とソーサー。ソーサーは平皿としても活躍してくれます。

「器を大切に扱う事で所作が美しくなる」という彼の言葉どおり、割らないよう心がけて使うと愛着が湧き、料理を盛るだけでより美しく、そして美味しくなるのが不思議です。

今後はお茶やお花など、陶芸に通じるものも勉強したいという彼。それらを習得したときにまたどんな作品ができるのか、今から待ちきれない私なのです。

 

【石井啓一さん  プロフィール】

1976年千葉県生まれ。

2011年東京・目黒でアトリエと陶芸教室を兼ねた「CERAMIC ROOM teto」をオープン。あたたかみのある質感とふだん使いにぴったりな作品づくりに定評がある。

セレクトショップのドローイングナンバーで11/5〜20まで「YOSO-I(装い)」展を開催。南青山店(骨董通り)、新宿店(ニューマン)、二子玉川店(高島屋)の3か所同時開催予定。

 

【ちはるさん プロフィール】

テレビ、映画、舞台などでタレント、女優として活躍するだけでなく雑誌・Web連載、著書など多彩なジャンルで活躍中。

オーナーである目黒のカフェ「CHUM APARTMENT」をはじめ、インテリアや雑貨などのセンスは長年多くの人の支持を集めている。

月刊誌『ESSE』(扶桑社刊)にて音楽に関するエッセイ「ちはるのハナウタ」も好評連載中!

 

※ 「ハンドメイド作家を訪ねる」は「ちはるのて」としてリライフプラスで連載中です!

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撮影/山田耕司