建売住宅と注文住宅ってどう違うの?そのメリット・デメリットとは

 

KY / PIXTA(ピクスタ)

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新築の戸建て住宅を手に入れるには、大きく分けて2つの方法があります。

1つは自分の好みで家を建てる、もう1つは、すでに建っている家を買うという方法。

建てる場合は「注文住宅」、買う場合は「建売住宅(分譲住宅を含む)」を選ぶことになります。

好みの家に住めるのならば注文住宅のほうがよさそうですが、価格はどうでしょうか。

国土交通省発表の「平成27年度 住宅市場動向調査」(※)で、新築住宅の土地も含めた購入資金を見てみます。

  • 土地を購入した注文住宅=平均 4,176 万円
  • 分譲戸建住宅(建売住宅または分譲を目的として建築された住宅)=平均 3,786 万円

予算としては、建売住宅のほうが少なくて済みそうですね。

今回は建売住宅と注文住宅のメリット・デメリットから、それぞれの特徴について考えていきたいと思います。

 

■住宅購入でこだわりたいのはコスト?それともオリジナリティ?それぞれのメリットとは

まずはメリットから見ていきましょう。

【建売住宅のメリット】

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物件を探す手間のみで、時間をかけることなく入居できるのは、大きな魅力です。

なかには家具付きで販売しているところもあり、すぐに住み始めたい人にはぴったり。

そして先ほど書いたように、注文住宅よりも価格には割安感があります。

建売住宅を手がける会社は、いくつも同じような物件を建てるケースが多く、設計の省力化や材料の一括購入などによって安く上げることができるのです。

また、会社にとっては先行投資が必要なので、売れ残りのリスクを減らす目的もあり、幅広い年代にフィットするデザインになっていると思います。

もし20歳代で住宅を購入しても、ローンの返済を終える頃には60歳になっているかもしれません。

住む人の年代を選ばないということは、長く住んでも家とのギャップが生まれにくいということです。

さらに、見た家をそのまま買えることも多いので(完成前に販売される物件もあります)、イメージと現実の差も生じません。

 

【注文住宅のメリット】

 めがねトンボ / PIXTA(ピクスタ)

めがねトンボ / PIXTA(ピクスタ)

予算などの制約はありますが、自分が理想とする場所に、好みの家を建てることができます。

工法、材料、間取り、設備機器など、すべてにこだわりを生かすことも可能です。

ただ、注文住宅をうたうハウスメーカーや工務店でも、ある程度の規格が存在するケースも少なくありません。

設備機器のメーカー指定があったり、あらかじめ用意された選択肢を提示されたり。

筆者の取材でも、注文住宅なのに自由度が低かったため、進んでいた話をキャンセルしたという施主の話を聞いたことがあります。

もちろん、それが自分の好みや理想と合えば問題ありませんし、高くなりがちな注文住宅を少しでも安くするための工夫と捉えることもできます。

 

■予算内の土地を見つけたものの…というケースも。デメリットはどんな点?

続いては、デメリットです。

【建売住宅のデメリット】

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HIT1912 / PIXTA(ピクスタ)

建築の過程を見ることができないので、建物の肝心な部分、構造に手抜きがあってもわかりにくいのが大きなデメリット。

コストを抑えるため工事を急いだり、材料の質を落としたり。

筆者は「あの建売住宅は時間がなかったから、手を抜いた」という大工さんの声を実際に聞いたことがあります。

建築のプロでない限り注文住宅でも見極めが難しい部分ですが、施主の顔が見えないため気持ちが入りにくい…ということもあるのかもしれません。

人によっては間取りやデザインに妥協が必要な点も、建売住宅のデメリットの一つでしょう。

 

【注文住宅のデメリット】

まず土地探しからする必要があります。

ハウスメーカーや工務店が土地探しからサポートしてくれるケースもありますが、探す手間がかかるうえに、見つけた土地に電気や上下水道などが整備されているとは限りません。

極楽蜻蛉 / PIXTA(ピクスタ)

極楽蜻蛉 / PIXTA(ピクスタ)

未整備ならば自費で整える必要がありますし、地盤改良が必要な場所もあります。

土地の価格が予算内だったとしても、注意したい部分です。

一つひとつ決められるぶん、打ち合わせに時間がかる点もデメリットといえます。

意外な趣味に気づいたり、将来について考えたりと、打ち合わせには発見も多いはず。

その期間も含めて楽しめるといいですね。

また、理想の家を建てたいからこそ注文住宅にしたのに、イメージと完成後の住宅に差を感じることも少なくありません。

とくに、外壁や床、壁など使用面積が広い建材選びは慎重にしたいものです。

 

いかがでしたか?

このように、どちらにもメリットやデメリットがあります。

どちらのほうが自分に合っているのかは、「どこにこだわるのか、こだわらないのか」で見えてくるかもしれませんね。

 

【参考】

※ 平成27年度住宅市場動向調査-国土交通省