本当に気をつけるべきは「電気ストーブ」!? データから火災の原因を紐解いてみた

Flames and smoke of a bad house fire

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例年、冬になると火災の件数が増えるといわれています。

「総務省消防庁」のデータによると、平成27年に発生した39,111件の火災のうち、住宅火災の死者数は914人(放火自殺者等を除く)。

出火原因の内訳を見てみると、たばこ、ストーブ、コンロの順となっています。

特にストーブやコンロ火災の多くは、使用者の取り扱い不注意が原因で発生しています。

いま一度、”住まいの火の用心”を見直してみましょう。

 

■住宅のストーブ火災の発生原因の7割は、「電気ストーブ」だった

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寒さが厳しくなると、ストーブの使用頻度は高まり、ストーブ火災も多発します。

最近10年間(平成17年~平成27年)で起きた住宅のストーブ火災をストーブの種類別に見てみると、実に原因の7割以上が電気ストーブであるということが分かりました。

ハロゲンヒーターや、カーボンヒーターなどの電気ストーブ類は、灯油を入れる手間もなく、軽量で手ごろなお値段のものも多いので自宅で使われている方も多いですよね。

電気ストーブでは、寝具や衣類の接触による火災が1番多く、本体に接触していなくても布団などを近くに置きすぎて発火したという例もあります。

こういったストーブ火災を防ぐには、以下のことを徹底しましょう。

  • 洗濯物や布団、新聞紙などの燃えやすいものを絶対に置かないこと。
  • カーテンの近くに設置しないこと。
  • 就寝中は使用しないこと。
  • 人のいない部屋では使用しない、外出時も必ず電源を切り、電源プラグをコンセントから抜くこと。

 

また、石油ストーブをご使用の場合は、電気ストーブの事故防止に加え、”給油や灯油の扱い”にも十分な注意が必要です。

  • 給油は火気のないところで、完全に火が消えてから行うこと。
  • 灯油をこぼしたときには、灯油を必ず拭き取ること。
  • 灯油のそばにガソリンを保管しないこと。(誤ってガソリンを入れないようにするため)
  • 古い灯油を使わないこと。(ストーブの芯にタールなどが溜まり消火機能に不具合が生じるおそれがあります)
  • 一酸化炭素中毒のおそれがあるため、必ず換気をすること。

ストーブ火災で死亡した人の多くは65歳以上の高齢者。

両親や、近所のご高齢の方への声かけも必要です。

 

■キッチンのコンロだけでなく、「カセットコンロ」も要注意!

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住宅火災の件数で、コンロによる火災も多く発生しています。

原因としては、コンロを使用中に、その場を離れて放置・消し忘れによるものが多発。

また、調理中にコンロの火が着ている服の袖口やすそにつき、火災が発生するケースも多いようです。

特に高齢の方は、感覚機能や運動機能の低下から、着衣に火がついたとき、消火をすることができずに重症化する場合があるので、注意が必要です。

  • 調理中、火を使っている間は、その場を絶対に離れない。離れる際は火が消えたことを確認する。
  • 安全機能がついたコンロを使用する。
  • コンロ使用中は、バーナーの上に体を乗り出さない。バーナーの上に手を伸ばすときは必ず火を消す。
  • コンロを使用する際はマフラーやストールは外し、毛足の長いものや垂れ下がったデザインの服は着ない。
  • コンロの周囲には物を置かない、定期的に掃除をする。
  • 使わないガス栓には、誤操作防止キャップや閉栓カバーをつける。

以上を徹底することでコンロ火災防止に繋がります。

また、カセットコンロによる火災も年々増加傾向にあります。

ボンベを本体にしっかり装着できていなかったことや、ボンベカバー部分に鉄板や鍋が覆いかぶさる状態で使用したため燃料ボンベが破裂てしまった例もあります。

家族でお鍋を囲む機会も多い年末年始、カセットコンロの使用頻度も高まりますよね。

子供でも簡単に扱えそうなものこそ、十分な確認が必要です。

 

いかがでしたか?

電気ストーブは灯油を入れる手間もなく、本体だけ見れば火を連想するものではありませんよね。

それだけに誤った取り扱いをすれば、危険なものになり得るという認識はそこまでなかったという方も多いと思います。

本格的に寒くなる前に、まずはご家庭でコンロやストーブの取り扱い方法の確認をされることをオススメします。

 

【参考】

ガスこんろや石油ストーブ、電気ストーブなど身近な製品による高齢者の事故にご注意を!

平成27年(1月~12月)における火災の状況 – 総務省消防庁

住宅のストーブ火災に注意を!! – 東京消防庁

火災から尊い生命を守ろう – 東京消防庁