年賀状の宛名書きが心配…?「文字が上手に見える」ポイントを聞いてきました!

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高宮暉峰先生

パソコンやプリンタの普及により、年賀状の宛名は、手書きではなく印刷する人が増えています。

だからこそ、宛名が手書きの年賀状をもらうと、相手を思う心や丁寧さが伝わってきて、うれしくなるもの。

そこで「もらった年賀状を見て、手書きで送ってくださった方にのみ手書きするという方法もありますよ」というのは、書道家の高宮暉峰先生。

すべての宛名を手書きするのはハードルが高くても、枚数を絞れば書けそうですよね。

前回は、「美文字が書ける筆ペン選び」というテーマで、おすすめの筆ペンや書くときの姿勢などについてお伝えしましたが、

今回は、より具体的な文字の大きさや配分についてお伝えしたいと思います。

 

■文字の大きさの黄金比率は、「名前が100%、住所・会社名・部署名は80%」

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年賀状の宛名を書くとき、住所、会社名、名前を「ハガキにおさまれば問題ない」となんとなく書いている人も多いのではないでしょうか。

しかし、きれいに見える宛名には、文字の黄金比率がありました。

 

「1番重要なのは相手の名前。名前を100%とすると、住所、会社名、部署名は80%、マンション名は40~50%くらいの比率で書くのがスマートです。

名前の下の“様”は安定感を出してくれるので110%くらいで書き、位置は一番下にくるようにします。

“様”の下に余白がありすぎると、間が抜けた印象を与えてしまいます」

また、ただ単に年賀状に文字がおさまればいいというものでもありません。

「年賀状の上下左右の余白は額縁と同じ。左右の余白部分に文字がはみ出ないようにしてください」

差出人の文字の比率も、宛名と同様です。

「住所の書き始めは、中央よりも少し上くらいがキレイに見えます」

 

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宛名書きのポイントをまとめると……

(1)住所は郵便番号の最後の2枠に収まるのを目安に書く。名前を100%とすると、住所、会社名、部署名は80%くらいの比率で

(2)ビル名、マンション名は住所より1文字下げ、郵便番号の1枠に収まるのを目安に書く。名前を100%とすると、ビル、マンション名は40~50%くらいの比率で

(3)名前は郵便番号の最初の2枠に収まるのを目安に書く。

(4)様は名前より10%ほど大き目に書く。余白がありすぎると、間が抜けた印象を与えるので注意

(5)差出人は、切手の横幅の枠内に収まるように書き、住所は上下の中央よりもやや上から書き始める。文字の比率は、宛名と同様に

 

■今年もよろしく」は「し」を線のようにシュッと!

 年賀状の宛名を印刷している人でも、裏面には手書きでメッセージを添え書きをしている人が多いでしょう。

添え書きの定番フレーズは「今年もよろしく」ですが、この文字を美しく見せるテクニックがありました。

「一行だと短く味気なく見えるので、二行で書くこと。今年も、で改行するといいでしょう。

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また、この文字の中で最もポイントとなるのは“し”です。

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丸みをつけず、線のようにシュッと書くことで趣が増し、周りの余白が増え、全体的にきれいにみえるようになります」

 

いかがでしたか。

気持ちをこめて書いた年賀状は、相手の心に届きます。

来年の年賀状は、手書き部分を増やしてみませんか。

 

【取材協力】

書道家 高宮暉峰 先生

「書道のはな*みち」を主宰し、日本橋と新宿でレッスンを実施。テレビ番組で行った「悪筆セラピー」が話題に。単発レッスンから通信講座まで幅広く指導。著書に『まっすぐな線が引ければ字はうまくなる』『悪筆セラピー』ほか