耐震診断で「危険」と言われたけど、耐震改修ってどんなことをするの?

もしも、耐震診断の結果「倒壊の可能性あり」と判断されたら、耐震改修工事が必要です。

でも、耐震改修ってどんなことをすればいいのでしょうか。費用は? 引っ越しする必要はあるの? よく考えるとわからないことだらけです。

ここでは、主に木造住宅の耐震改修についての概要をご説明します。

 

■「耐震改修の必要あり」と言われたら…。工事の前に内容をしっかり把握しよう

耐震診断をした結果、「倒壊する可能性がある」と判定をされたら、耐震改修工事が必要になります。

本格的な工事に入る前に、3つのステップとそれに関する注意点を挙げておくので、押さえておいてください。

 

1. 耐震改修計画を立てる

耐震診断の結果に基づき、目的に応じた改修を検討します。

ポイント:工事の内容とその効果について、しっかりと説明を受ける!

予算や工期など、要望をきちんと伝えて不安や疑問点を残さない!

 

2. 耐震改修の設計を行う

耐震改修計画に基づき、設計を行います。

ポイント:改修する箇所を示した図面や写真などを見ながらしっかりと説明を受ける!

 

3. 耐震改修孤児費の見積もりを出す

合意した内容で改修工事にかかる費用を算出します。

ポイント:工事の内容を理解し、金額を確認したうえで、契約を交わす!

 

例えば、住みながら部分的に改修するだけでいいのか、一時的な引っ越しが必要なのか、それならばその期間はどのくらいか、などは必ず確認しましょう。外壁や基礎、内壁の一部の工事だけで済むのなら、住みながらの補修が可能な場合もあるようです。

 

また、改修後にどの程度の強度になっていることを目指すのか、を家族間できちんと話し合っておくことも大切です。それこそが耐震改修工事の目的なので、当然予算との兼ね合いもあると思いますが、目指す強度まで改修工事をすると予算オーバーになってしまう、というように予算と強度が見合わない時、どちらを優先するのか判断がしやすいはずです。

それから、見積もりは複数の業者に依頼することも忘れないようにしましょう。

 

■いざ、耐震改修へ! 部位別に見る耐震改修工事とは

木造住宅の耐震改修工事の概要を、部分別に見ていきましょう。

・基礎の補強

玉石基礎の場合は、鉄筋コンクリート造りの布基礎に替えてアンカーボルトをつける。

※玉石基礎……20~30センチ以上ある大きな玉石に束立てしただけの柱

布基礎……1階部分の壁の部分にだけコンクリートの基礎を配置したもの

アンカーボルト……柱や土台などを固定するためコンクリート内に埋め込むボルトのこと

・壁の補強

筋交いを入れる、構造用合板を張るなどして強い壁を増やす。

腐ったり、シロアリに食われたりした部位を取り替える。

土台や柱、筋交い、柱と梁などの接合部は金物などで止めつけて堅固にする。

※構造用合板……建物の構造上重要な場所に使われる、特に強度のある合板のこと

・壁の配置

ガラス窓などの開口部が多いと地震に弱くなるので、壁の量を増やし、なおかつバランスよく壁を配置する。

・屋根の軽量化

瓦屋根など重い屋根の素材をスレートなど軽い素材に替える。

 

■いちばん気になる! 耐震改修工事の費用は?

気になる費用ですが、一般的に100~150万円が最も多く、全体の半数以上の工事が約187万円以下という調査結果が出ているそうです。

もちろん、建物の構造や規模、老朽化の度合いなどによって費用は変動してきますが、大まかな目安として「150万円前後」と考えておいてください。

また、リフォーム工事と一緒に行うことでコストが削減できることも多いようです。

ただし、その場合はリフォーム業者選びが重要になってきます。耐震のことがわかる構造の専門家がいる工事業者を選ぶか、専門家を加えることが重要です。

国を挙げて耐震化を進めているのであれば、補助金や助成金が出るのでは? と思った方もいるのではないでしょうか。

地方公共団体によって内容は異なりますが、耐震診断や耐震改修には支援制度が設けられており、個人での費用負担が軽くなります。

詳しい解説が必要なので、「耐震化のための支援制度」については次回にご紹介します。

【参考資料】

政府広報オンライン「住宅・建築物の耐震化のススメ」

一般財団法人 日本耐震診断協会

一般財団法人 日本建築防災協会