ちょっと待って!あなたの家に本当に必要ですか?【床下収納庫編】

 

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唐突ですが、想像してみてください。

あなたは注文住宅を建てることになり、今から設計担当者と打ち合わせを始めます。

さて、間取りはどのような感じで、どこに何が必要だと話しますか……?

この「ちょっと待って!」シリーズでは、家づくりに存在する従来の“当たり前”や“流行”について、あえて疑問をもって迫っていきます。

今回取り上げるのは、「床下収納庫」です。

 

※ 「ちょっと待って!」シリーズの今までの記事を見てみる

 

■床下もムダなく使いたい!スライド式の大容量タイプや電動でフタが開くタイプも

Caito / PIXTA

一戸建ての場合、特にキッチンには、かなり高い確率で床下収納庫が設置されていると思います。

空間がムダなく使えますし、収納庫内のボックスを取り外せば床下点検の際の出入り口にもなるスグレモノです。

筆者がかつて住んでいた一戸建てのキッチンにも床下収納庫があり、それなりに活用していました。

存在としては決して特別ではないので、筆者も住宅取材の際にはスルーする場合がほとんど。

でも、何度か見せてもらったことがあります。

例えば、キッチンの床下収納庫内のボックスがスライド式で動くようになっていて、ボックスが3つも連なっているというもの。

通常の3倍の収納力があるわけです。

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試しに、ビールなどが入ったボックスをスライドさせてみましたが、思ったよりもスムーズに動いて驚きました。

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和室では、畳1枚分の床下が、丸ごと収納庫になっているものも見せてもらいました。

電動でフタに相当する畳がせり上がるタイプで、思わず「おぉ~!」と言ってしまった記憶があります。

そのお宅では、普段使わない座布団などを入れていました。

 

■「開かずの間」状態になりやすい危険地帯!意外に湿度が高く、出し入れに手間がかかる

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筆者は当時住んでいたキッチンの床下収納庫には、おもに一升瓶やペットボトル入りの水、梅酒のビンなどを入れていました。

最初のころは、ジャガイモやニンジンなど常温で保存したい野菜なども入れていました。

通気のための穴も開いていたので問題ないと思っていましたが、意外に湿度が高く、不向きだと判断しました。

それに、収納庫の“フタ=(イコール)床”でもあるため、フタが丈夫にできていて、かなり重いのです。

気軽に開け閉めして使う気になれず、底のほうにあって見逃していた食品をダメにしてしまったことも(反省……)。

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またフタを開けるときはしっかり開けきらないと、倒れてきたときに重量があるぶん危険です。

特にお子さんが小さい家庭では、注意してほしいと思います。

 

■深さにも注意! カゴに入れる、ラベルをつけるなど、食品をムダにしないための工夫を

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床下収納庫は、浅いタイプもありますが、オーソドックスなのは46cmくらいの深さがあるタイプです。

大人の腕の長さほどに相当しますから、底にあるものを取るのはけっこう大変。

膝をついて片手で体を支え、腕を伸ばすだけでなく、ものを下から引き上げるという動作も必要です。

背中や腰に負担がかかりますし、年配の方には危険かもしれません。

収納庫は大きいほうがいいという考え方もありますが、もし設置するならば、浅いタイプのボックスを検討してもよいのではないでしょうか。

深いタイプの場合は、収納するものや収納方法を工夫してみましょう。

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なるべく高さがあるものを入れるとスペースを有効に使えますが、一升瓶などもそのままではなく、取っ手のある袋に入れてから収めると取り出しやすくなります。

高さがあまりないものを入れる場合は、取っ手が自立するタイプのカゴなどに入れて、引き上げる動作をラクにすると良いかもしれません。

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また、何が入っているのかを横からは確認できないので、商品名や目印となるものが上になるように収納しましょう。

梅酒のビンなど似たものが複数ある場合は、フタの上にラベルなどを貼っておくといいですね。

そして、基本的には、多少湿気があっても大丈夫なもの、普段あまり使わないものを入れるのがおすすめです。

 

いかがでしたか。

空間をムダなく使うための床下収納庫で、食品をムダにしないようにしたいものです。