「薪ストーブ」のある暮らし。使い始めて5年で感じたメリット&デメリット【デメリット編】

5年前の家づくりの際、「薪ストーブ」のある暮らしへの憧れはありましたが、ランニングコストやお手入れ、また日々の生活の道具として本当に使っていけるか、などの不安もありました。

実際に使って5年がたった筆者の家族が感じている薪ストーブのメリット、デメリットを2回にわたってご紹介したいと思います。

今回は、デメリット編です。

 

※ 【メリット編】を読む

 

■デメリット1:暖房費0円は薪集めと薪割りの肉体労働費で、プラスマイナス0円!?

薪の確保さえできれば当然、暖房費は0円になります。

これに向かって冬が終わると薪集めに徹します。

山を切り崩して区画整理、といった情報が入ったら現地へ出向いて、恥ずかしがらずに工事責任者の方に「切った木を処分されるようでしたらください!」とお願いしてみます。

タイミングや日程が合わないとなかなか大量には入手できないのですが、タイミングが合えば先方も処分費がかからなくて済むため、喜んでくださいます。

このタイミングに合わせて短期決戦、これが大変なのです。

大量の木をトラックなどに積み込んで家に運び込むのもひと苦労ですし、運びこんだ後、雨に濡れないタイミングで薪を割ってしまうまでが重労働。

ちなみにこの時の木はハイエースに私たち夫婦と長男の3人で運び込み、1日仕事でした。

もちろん翌日の筋肉痛は免れられません(笑)。

運び込んだ木は、適当な長さにチェーンソーでカットします。

さらにカットしたものを薪割り機で割ります(斧で楽しみながら割っている方もいらっしゃいますが、我が家は早々と薪割り機へシフトしました)。

割った薪を風通しのいいところへ積み上げて2年ほど乾燥させたら、やっと薪ストーブで使える薪の完成です。

この作業を春先から梅雨前、または秋口にいつも行います。

気候の良いゴールデンウィークは、我が家はたいてい薪割りと薪運びで終わります。

ちなみにこの薪を購入したとすると、我が家の場合、薪ストーブの稼働が12月から3月として、1日の薪ストーブ燃焼時間が朝7時〜9時、夕方6時〜10時の6時間として、1シーズン約1トン使います。

お値打ちな薪だと100キロで5,000円くらいですので、1トンで50,000円とすると暖房費が月1万円以上。

こうなるとかなり高額な暖房費になってしまいます。

そうならないために、日々のスケジュールとにらめっこしながら肉体労働にも負けずに薪集めと薪割りに精を出すことになります。

 

■デメリット2:薪を乾燥させるためのスペースがマスト

先ほども少しご紹介しましたが、薪ストーブの薪は木が乾燥しきっていないとよく燃えません。

よく燃えないと暖房にもなりません。

ですので薪割りした木を乾燥させるスペースはマストで、購入した場合も薪を収納するスペースが必要になります。

これが思いのほかスペースを取ります。

我が家の場合、半地下を作ることができたので、ネットを張って薪を乾燥・収納するスペースを確保することができました。

また、薪をストーブまで運ぶ動線もスムーズにいくように考えておく必要があります。

 

■デメリット3:シーズン終了時の煙突掃除などのメンテナンス

どんな道具でもお手入れ次第で長く使えますが、薪ストーブも同じです。

ストーブ本体と煙突の掃除は、シーズン終了時に必ず行います。

この煙突掃除を業者さんにお願いするとなると、当然費用が発生してしまいます。

我が家は自分たちで煙突掃除ができるよう、屋上へ上がれる設計になっています。

薪ストーブはどこにでも簡単に設置できるというものでもない、ということも薪ストーブを検討したときに初めて知りました。

立地条件や普段の風向きなど、ご近所に煙で迷惑をかけないよう、計画時に煙突の長さや位置などを配慮する必要もあるようです。

 

以上、薪ストーブのデメリットについて書きましたが、たしかに時間や体力は使います。

でも、地域の方とのコミュニケーションも密になりますし、家族の協力なしでは肉体労働もできないので家族との距離も近くなります。

また、薪を割ったり運んだりする時間も気分転換になる、とポジティブに捉えられる人にはこうしたデメリットもメリットになると思います。

暖房費0円は、私たち夫婦が50代前半くらいまではなんとかなりそうですが、その後はだんだん難しくなってくるかもしれません。

いつかは電気に頼ることを視野に入れておくことも大切だと感じています。

それでも今はやっぱり薪ストーブを取り入れてよかった!という気持ちが120%です。

この記事が、薪ストーブのある暮らしを計画している方の参考になったら嬉しいです。