連れて行けない避難所がある!? 「ペット」のもしもの時の備えを考える

 

災害はある日突然起こります。

避難が必要となる場合、あなたの最寄りの避難所はペットと一緒に過ごせる避難所かどうか把握していますか?

ペットの避難には「同行避難」「同伴避難」があり、過去の震災の際には、この違いが分からずに混乱を招いたという例も。

ペットの「もしもの時の備え」を考えてみませんか。

 

■最寄りの避難所、ペット同行は許可されていますか?

災害時のペットの避難には、以下の2種類があります。

【同行避難】

災害時に飼い主がペットを連れて安全な場所へ一緒に避難すること。

避難所でペットと一緒に過ごせるかどうかは、各自治体や避難所の判断に委ねられていて、避難所において人とペットが同一の空間で居住できることを意味するものではない。

【同伴避難】

ペットと一緒に避難し、避難所で一緒に過ごすことを意味する。

 

 

環境省では、”同行避難”を推奨しているのですが、全国の犬・猫飼育者を対象にしたある調査によると、実に7割以上の飼い主が把握をしていない、という実態が明らかとなりました。

さらに、最寄りの避難所がペットを連れて避難できるか把握していない飼い主も約半数にのぼります。

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飼い主と離れ離れになり、ペットが負傷したり衰弱してしまう恐れ、不妊去勢処置がなされていない場合に繁殖してしまうという危険もあるために、ペットも安全な場所へ避難させようと推奨されている”同行避難”

避難所には動物アレルギーの人もいるかもしれませんし、鳴き声問題や、しつけのできていない動物が他の避難者に迷惑をかけてしまう心配もありますよね。

そういった観点から、災害時にペットと同じ空間で過ごすことは多くの避難所では認められていません。

 

■そもそもペットの防災対策って、何をすればいいの?

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環境省のガイドラインでは、様々な人が共同生活を送る避難所において、ペットの存在が他の避難者のストレスやトラブルの原因になることも考えられることから、

日常生活においてペットのしつけ(無駄吠えをしない、排泄、待て、おすわりなど)健康管理(ワクチン接種、不妊去勢手術など)の備えに努めるよう提言しています。

また、避難生活はペットにとっても多大なストレスとなることから、ペットの避難道具の備えや迷子防止のためにマイクロチップを装着するなどの対策をすることもすすめていますが……。

飼い主が日頃から行っている防災対策の質問では、犬の飼い主猫の飼い主では、対策に差が見られました。

犬の飼い主は”待て、おすわり、おいで……などの基本的なしつけ”を徹底している反面、猫の飼い主は”特に対策をしていない”との回答がトップ。

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確かに、犬は”吠える”、攻撃的になるとまれに”咬む”という危険もあることから、普段から飼い主自身が対策を取っていることが想定できますよね。

では、健康管理や基本的なしつけ以外に、犬と猫に効果的な対策ってあるんでしょうか。

 

■犬と猫で違う!? それぞれの防災対策

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猫の場合、避難所まで自分で歩いてくれる、とは考えにくいので、災害時はキャリーバッグやケージに入るのを嫌がらないように普段から慣らしておく必要があります。

人や他の動物を怖がらないように、いろいろな人に会わせておくことも効果的。

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犬の場合は、夜は離れて寝てみたり、試しにペットホテルや友人に預けてみるのもよいでしょう。

また、日ごろからいろいろな場所に連れて行き外出慣れさせておく、そして天候などで散歩できなかった日に愛犬がどんな行動を取るか把握するのも大切。

散歩しないことで興奮しやすくなる、吠えやすくなる、などといった傾向が分かれば、日頃から対策が取れるのではないでしょうか?

日常のほんの少しの工夫で、もしもの時の対策を取ることは可能です。

大切なペットのためにも今日から少しずつ始めてみられることをオススメします!

 

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いかがでしたか?

ペットの防災グッズの準備はもちろんですが、もしもの時、ペットに必要な防災対策は”知識としつけ、行動の把握”

災害時に大切なペットを守れるのは飼い主以外存在しない、という意識を持つことが大切です。

 

【参考】

※ ペットの同行避難、正しく理解できている飼い主は6割に留まる

※ 災害時におけるペットの救護対策ガイドライン-環境省

※ 考えていますか?ペットのための防災対策-いぬのきもち ねこのきもち