片付けのプロだから分かる!すべらない「マワハンガー」のメリット&デメリット

 

整理収納好きな人だけでなく、ファッション好きな人の間でも人気の高い、クローゼットの定番アイテムといえば、ドイツ生まれの“すべらない”ハンガー、「マワハンガー」です。

片付けのプロ「ライフオーガナイザー」であり、ひそかに「クローゼットオーガナイザー」でもある筆者は、2年前から自宅で「マワハンガー」を使用しています。

筆者宅で愛用しているのは、左上から時計回りに、「ネクタイ」「ボディーフォーム」「パンツ シングル」「ウエスト」「シルエット」

今回は実際に使ってみたからこそわかる、「マワハンガー」のメリットとデメリットをご紹介します。

 

■ メリット1:ニットでもキャミでも、どんなものでも「すべらない」!

当然のことながら、ハンガーにかけた衣類が本当にすべりません!

その理由はハンガー表面に施された“特殊コーティング”。

たとえば肩紐の細いキャミソールをかけても、ノーカラーのとろみシャツをかけても、しっかりホールドしてくれます。

「シルエット」にトリアセテート60%、ポリエステル40%のシャツをかけてもすべらない! 一般的なプラスチックのハンガーや針金ハンガーでは、かけているうちにすべり落ちてしまいます

コーティングのおかげで衣類の重みをハンガー全体で受け止めるため、ニット素材などの伸びやすい衣類をハンガーにかけても、ほとんど型崩れしないのもうれしいポイント。

「マワハンガー」を導入してから、筆者はオンシーズンの衣類をすべてハンガーパイプにかけて収納できるようになりました。

クローゼットを開けた瞬間、手持ちの衣類を見渡せるおかげで、コーディネートを考えるのがとってもラクに。

個人的には、これが「マワハンガー」の最大のメリットだと感じています。

 

■ メリット2:厚さがたった1センチだから、「最少のスペース」で多くの収納が可能!

クローゼットが小さい、厳選しているのに衣類の数が多いという人に、クローゼットオーガナイザーとして最初にオススメすることは、「ハンガーの統一」です。

左から、「マワハンガー」の「シルエット」、「無印良品」の「ポリプロピレン洗濯用ハンガー」、「IKEA」の木製ハンガー

「マワハンガー」のなかでも人気の高い「エコノミック」や「シルエット」といったフラットなデザインのハンガーは、厚さがたった1センチ。

一般的なハンガーより薄いので、同じスペースでもより多くの衣類を管理できるようになります。

 

■ メリット3:なんと46種類!サイズ、デザインともに豊富!

ジャケット・スーツ・コート用、シャツ・ブラウス用、パンツ・スカート用、スカーフ・マフラー用、アクセサリー・ベルト・ネクタイ・靴用まで、さまざまなデザインを展開している「マワハンガー」。

その数は、なんと46種類!(2017年2月24日現在)

これだけデザインが豊富だと、クローゼットに収めるすべてのアイテムを「マワハンガー」にかけて収納することもできそうですね(実際にするかどうかは別として)。

カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、シルバー、ピンク、ブルー、レッドほか、期間限定色が登場することもあります。

パンツ用ハンガーは、U字部分が奥側にあるタイプ(写真)と、手前側にあるタイプ(旧式)があるようです。ハンガーにかけたまま出し入れしたい人は、奥側が閉じたデザインを。

ちなみに筆者一番のお気に入りは、パンツを2つ折りにしてかけて収納する「パンツ シングル」です。

手前側が開いているため、ハンガーにかけたままパンツを取り出せるのがとっても便利!

わが家ではパンツだけでなく、ストールやマフラーも「パンツ シングル」にかけて収納しています。

また、「マワハンガー」は一般的なハンガーより肩幅のサイズ展開も豊富です。

たとえば、わが家で愛用している「シルエット」であれば、36cm、41cm、45cmと、3つのサイズから選ぶことができます。

 

と、いいことづくしのように見える「マワハンガー」ですが、個人的にはデメリットも感じています。

筆者が感じるデメリットとは……。

 

■ デメリット1:スボラな人には、「すべらない」ことが、かえって逆効果!

すべらないことがウリの「マワハンガー」ですが、実はそれがデメリットにも繋がっています。

一般的なハンガーなら、ひっぱればスルッととれそうな衣類でも、「マワハンガー」にかけるとすべりません。急いでいるときでも、両手できちんと衣類を”はずす”必要があります

ズボラな筆者はこれまで、ハンガーをクローゼットにかけたまま、衣類をスルッとすべらせて取り出すことがありました。

ところが、先述したように「マワハンガー」はすべりません!

クローゼットからハンガーを取り出して、衣類を“はがす”ように取らなくてはならいため、急いでいるときはイラッとします。

慣れてしまえばどうってこともないのですが、それまで我慢したくない!という人には、「マワハンガー」そのものが向いていない可能性もあります。

 

■ デメリット2:「くっつく」から、裏地付きの衣類は外しづらい!

ポリエステルやキュプラといった裏地のついたジャケットやコートは、「マワハンガー」にくっつきます!

これもやっぱり、すべらないことが原因です。

「マワハンガー」に裏地がくっついた、ある日の夫のジャケット。片腕が引きつっています。一般的なハンガーなら、どのようにかけても裏地がすべって適所に収まるのですが……

裏地のついた衣類は、半身ずつ「マワハンガー」に“乗せる”ようにかけないといけません。

衣類がハンガー上ですべらないので、一回でベストポジションにかけられなかった場合、一旦外してから乗せ直す必要があります。

この手間が無理!という人は、特に裏地付きの衣類で「マワハンガー」を使用するのは難しいかもしれません。

 

■ デメリット3:「ホコリがつく」ので、濃い色のハンガーは注意を!

ハンガー表面に施されたノンスリップコーティングを手でさわると、ゴムのような感触。

そのため、特にブラックのような濃い色の「マワハンガー」はホコリや指紋が目立ちます。

使い続けるうちに、ハンガー表面に“曇り”も発生……。

2年間、一度も拭いたことがなかった「マワハンガー」。手前が中性洗剤で拭いた後、奥側が拭く前。全体的に曇って白くなっています

こまめに濡れ雑巾などで拭けばいいのでしょうが、筆者のように「めんどくさい」と感じるタイプの人は、「マワハンガー」の色選びで注意が必要です。

 

愛用者が多く、人気も高い「マワハンガー」ですが、2年間使ってみた筆者の感想は「メリットも大きいけれど、デメリットも大きい。意外と使う人を選ぶハンガー」です。

「マワハンガー」の噂を聞いて、使ってみたいなと思われた方は、試用したうえで「自分にとって、メリットがデメリットを上回っていること」を確信してから数を揃えると安心かもしれませんね。

(ライター: ライフオーガナイザー/クローゼットオーガナイザー さいとう きい)

 

【参考】
※ ドイツ製マワハンガー フラッグシップ・ショップ – MAWA Shop Japan