シロアリは?火事は?「木の家」についてちょっと聞いてみた、意地悪なこと。

「木の家」の魅力や、「とちぎ材」の素晴らしさについて学んだ編集部M。

しかし、まだ疑問は尽きません。

今回は木のスペシャリストである「無垢杢工房」の高山毅さんにお話しを伺いました。

 

■「木の家は水が苦手」は本当?

――木の家のもつ温かみや、魅力はすごくよくわかりました。

――でも、自然の良さがある反面、シロアリだとか、柱が腐っちゃうとか……機能的には弱いイメージがあります。あんまり長持ちしなさそうな。

 

やっぱり、いくつか気をつけなきゃいけない点はありますよ。

でも、昔から日本の家は様々な工夫で、高温多湿な気候を乗り切って来たんです。

シロアリは日本に大きく分けて3種類いますが、最も一般的なヤマトシロアリは湿った木材を好むんです。きちんと木の特性を知って、対策を施せばほとんど問題ないと思いますよ。

柱に銅板を巻いて、雨水を防ぐ(高山邸 玄関)

たとえば、玄関の柱には、銅板を巻いて、雨水が柱に直接かかることを防いでいます。

お手洗いの床材に注目。

水回りはやはり要注意ですが、木の特性が分かっていれば工夫次第で対策できます。

左がクリ、右がヒノキ

たとえば我が家では、お手洗いや脱衣所など、水回りの床材はヒノキではなくクリを使用しています。クリのほうが固くて水に強いんです。

雨に濡れやすい外壁も工夫できます。今は「費用を安くしたい」と軒先を短くしたり(あるいは無くして箱状の家にしたり)するでしょう。

すると壁は雨を直接受けて痛むことになるし、窓には直射日光が入ってきて断熱しなくちゃ……となってくる。軒先も大きく出せば、雨を防いで夏の日差しを防ぎ、冬の光は取り入れることができます。

 

■「木の家は燃えやすい」はウソ?

――耐火ではどうでしょうか?

薄く削ったカンナくずは、一瞬で燃えるが……

「木材はすぐ燃える」と思われがちですが、本来、木は燃えにくいものなんです。

キャンプなんかで薪に火をくべようと思っても、なかなか火がつくのには時間がかかるでしょう?

軒先の木材は特に燃えにくいよう、厚みのある木材が使われる(設計:高山毅)

木材は燃えると表面が炭化しますが、この炭化層が延焼を抑制するので、なかなか燃え進みません。

柱であれば、(樹種で違いはあるものの)一般的な「スギ」だと1分間で0.6mm程度。

設計次第では、実際に準耐火建築物だって作れますよ。燃えにくい薬剤を染み込ませた不燃材料も実用化されています。

防火性能とは:隣家の火災時に壁が燃え抜けて室内へ火が入ってくることを防止する性能のこと

 

「燃えない家」は、木造でなくても作れません。

でも、人が安全に逃げられて、消防が駆けつけるまできちんと隣に延焼させずに火をくい止める、そんな「燃えにくい家」は作れるんです。

 

設計:高山毅

質の良いとちぎ材と、木の特性を理解した建築家によって作られた「とちぎ材の家」

とちぎ材の魅力をさらに知ってみてはいかがですか?

 

 


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