6割以上が経営に不安!? 本当は楽じゃない「不動産オーナー」の現実

 

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「不動産オーナー=お金持ち」のイメージってありませんか?

賃貸経営ってなんとなく儲かりそう、という印象を受けますが……。

実際はどうなんでしょうか?

 

■今後の賃貸経営、6割以上が「厳しくなる」と回答

大家さん向け専門の出版社である「株式会社オーナーズ・スタイル」は、

賃貸経営情報誌「オーナーズ・スタイル」首都圏版・関西版の読者1,000名を対象に「大家さんが感じる賃貸経営の先行き感についてのアンケート調査」を実施。

質問1:ご自身の賃貸経営は、10年後、20年後も順調だと思っていますか?

 

なんと、不動産オーナーの6割以上が今後の賃貸経営に不安を持っていることが判明!

また、”なんらかの手を打つことで順調にできる”と回答したオーナーは3割にのぼりましたが、これって、なんらかの手を打たないと、不動産経営が順調にはいかない、とも捉えられますよね。

 

■不動産経営の悩みから考える「賃貸経営の未来」

質問2:今のお悩みや将来の不安は何ですか?

 

人口減少社会を背景に、平成25年には国内の「総住宅数」のうちの空き家率が13.5%と過去最高にのぼりました。

この問題は、もちろん賃貸経営の空き家にも影響が及んでいます。

例えば、賃貸用住宅の戸数が全国トップの東京都は、住宅が多い分、賃貸用住宅の空き家戸数も全国トップ。

「賃貸用住宅」を空き家率で見てみると、その全国平均はなんと18%にも上り、多いところでは空き家率が30%を超えるという県もあるよう。

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また、空き家となっている賃貸物件の建築時期は築20年以上が7割とのことで、不動産オーナーの悩みが、”空室、家賃の下落、施設の老朽化”を挙げているのも頷けます。

確かに賃貸物件を探すとき、家賃などの条件の他に、立地がよくて築浅物件であることを重視する方が大多数です。

そう考えると、都心や駅から離れた物件や、あまりに古い物件で設備や仕様が不十分だと、住みたいと思う人が少なくなることは予測がつきますよね。

また、経営前は、空室率を気にしがちですが、経営後は入居者による家賃の滞納や室内の汚損、入居者同士のトラブルなどの苦労も絶えないんだとか。

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空室があっても、満室であっても悩みはつきない、と言ったところでしょうか。

「老後の資金づくりに少ない自己資金で賃貸経営を」との謳い文句をよく耳にする賃貸経営。

しかし、時代に合った、住む人のニーズに沿う経営をしない限りは厳しいと言えそう。

何もせずにお金が入ってくる商売のイメージではなく、賃貸経営もサービス業の一つと捉えた方がよさそうです。

いかがでしたか?

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2020年の東京オリンピック開催を控え、マンション価格や首都圏の地価上昇など不動産市場で動きが見られそうですが、不動産オーナー自身が、今後の経営はそれほど明るくないと感じていることは興味深いですよね。

賃貸経営には準備と知識と時代のタイミングも重要な要素のようです。

 

【参考】

※ 賃貸オーナーの6割超が将来に不安…ラクな不労所得と思われがちな賃貸経営にも時代の波  ~大家さんとしての将来展望アンケート調査~

※ 平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)結果の要約-総務省統計局

※ 賃貸住宅市場の実態について-株式会社価値総合研究所

※ 賃貸物件オーナーの経営実態調査