命を守るために…。「音」でできる防災対策を考える

 

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緊急地震速報の音を聞くと、誰もが”身の危険”を感じるのではないでしょうか。

聞くだけで警戒し、身を守る行動を促す「音」は立派な防災対策のひとつ。

ある調査によると、現代人が身の危険を感じる音は「地震速報」が最も多く50%を超えているそうです。

ところで、あなたのお子さんはその「音」について、理解していますか?

【身の危険を感じる音】

 

■「音」の教育をしていない家庭は4割

そもそも人は、どのように身の危険を察知するのでしょうか。

調査によると、災害発生時に危険を察知し、次の行動を起こすきっかけになるのは「聴覚情報」がトップとなりました。

【災害発生時にいち早く危険を察知し、身構えたり、次の行動を起こすきっかけになるのはどんな情報ですか】

 

テレビや携帯電話の緊急時に鳴るあの音を聞くと、ニュースを見て正確な情報を得ようとしたり、室内の安全な場所に逃げたり、”災害発生後”の次の行動に移そうとするはず。

 

【災害を知らせる音(地震速報や防災放送)の意味や重要性について家庭で子どもに話をしていますか】

 

でも自分では分かっていても、子どもに”災害を知らせる音”についての意味や重要性について話をしていない家庭は4割にものぼるよう。

ここに、家庭の防災対策の意外な盲点が見えてきました。

 

■防災教育のポイント

【家庭での防災教育の内容について教えてください】

 

”災害を知らせる音”の教育をしていない4割の家庭が、防災教育を怠っている、というわけではありません。

家庭での防災教育の内容を見てみると、家族との連絡方法、避難場所、災害発生時の行動などの教育をしていることが伺えます。

つまり家庭での教育は、被災発生時ではなく、被災後の行動を重視する傾向にあるようなのです。

私たちが”聴覚”によって身の危険を感じる手段でまず思いつくのが携帯電話ですよね。

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特に大きな震災直後は警報が鳴る頻度が高く、ドキッとしてしまうため、携帯電話の災害アラームをあえてオフにしておく、という人が珍しくなかったと思います。

また、携帯電話の初期設定のままで、災害発生時にアラームが鳴らない設定のままだった、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。

もしも外出先で、警報アラームをオフにしたまま行動し、逃げ遅れてしまったら……。

自分の子どもに携帯電話を持たせているのに、警報の意味をキチンと教育していなかったら……。

”災害を知らせる音の教育”は、命を救うこと、減災にも繋がるということを認識しなければならないのです。

 

■「緊急地震速報」の発表条件

”災害を知らせる音”としてまず思いつくのが、緊急地震速報。

緊急地震速報とは、気象庁が最大震度が震度5弱以上と予想された場合、震度4以上が予想される地域を対象に発表されるもの。

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気象庁がこの警報を発表すると、テレビやラジオ、携帯電話、防災行政無線などで緊急地震速報が流れることになっています。

仮に震源から遠い場所にいる場合、揺れが届くまで時間がかかるので、すぐに揺れがこなくても身を守る行動を取ることが大切です。

また緊急地震速報は、テレビやラジオを視聴中に流れるものなので、テレビなどを見ていない場合は、自動でテレビのスイッチがオンになり知らせてくれるものではありません。

そのため、テレビやラジオ以外の速報の入手方法として重視されているのがやはり携帯電話です。

 

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災害を知らせるアラームが鳴る設定になっていますか?

あなたのお子さんはその音の意味を理解していますか?

防災セットの準備、災害時の家族との連絡方法や避難場所の確認も勿論大切ですが、

「音」の防災対策をご家庭でも話し合ってみることが大切です。

 

【参考】

※ 『TOA 音と減災の意識調査』

※ 緊急地震速報について-気象庁