「オイル仕上げ」の無垢テーブルの現状とメンテナンス方法

 

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「無垢のダイニングテーブル」を購入するとき、悩ましいのが“仕上げ”のセレクト。

代表的なのは、木の質感は美しいけれど手入れが大変そうな「オイル仕上げ(オイル塗装)」と、樹脂コーティングのおかげで汚れや水に強い「ウレタン塗装」です。

今回は、それぞれのメリット・デメリットと、まもなく5歳になる男児がいるわが家で7年間使ってきた「オイル仕上げ」のダイニングテーブルの“現状”をご紹介します。

 

■「オイル仕上げ」と「ウレタン塗装」って、どう違うの?

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家具の「オイル仕上げ」とは、植物性オイルを主原料とした塗料を、木の表面に薄く塗りこんだもの。

木そのものの質感を生かした仕上げなので、見た目のよさはピカイチ!

……ですが、日々オイルが落ちていくため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

またオイル塗装は水に弱いため、濡れたコップなどを直接置くと、輪ジミができてしまうのも難点。

 

photo koji yamada  協力 Reclaimed Works

一方の「ウレタン塗装」とは、木の表面にウレタン樹脂を吹き付けて薄い膜をつくったもの。

樹脂コーティングが水や汚れをはじくため、濡れたコップを長時間置いても、輪ジミができる心配はありません。

日々のメンテナンスも基本的に不要です。

けれども、樹脂コーティングが剥がれるほどの傷がついたら、自宅での補修は困難。

専門業者に修理を依頼するしかありません。

 

■ おっちょこちょいの筆者が選んだのは、「オイル仕上げ」!

そんなメリットやデメリットを考慮して、わが家が最終的に選んだのは「オイル仕上げ」のダイニングテーブルです。

定期的なオイルメンテナンス前の状態

おっちょこちょいの筆者は、しょっちゅう手が滑ってテーブルの上にものを落としたり、ついうっかりテーブルの上で直接ボールペンを使ってメモ書きしたりしてしまいます。

 

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そんな“うっかり”を繰り返すと、「オイル仕上げ」でも「ウレタン塗装」でも、テーブルには傷がついてしまいます。

「ウレタン塗装」であれば再起不能なギズでも、「オイル仕上げ」の場合は、家庭でのメンテナンスで、ある程度もとに戻すことが可能なことも。

その回復力こそが、筆者が「オイル仕上げ」を選んだ最大の理由でした。

 

■検証! 7年間使い続けた「オイル仕上げテーブル」の驚きの回復力

こちらが、もうすぐ5歳になる男児がいるわが家で7年間使ってきたオイル仕上げのダイニングテーブルの“現状”です。

見るも無残な凹み、傷の数々……。

「ウレタン塗装」であれば、自力での回復は難しいところだと思います。

けれども「オイル仕上げ」であれば、小さな凹みは水に濡らした布を当ててアイロンで熱を加える傷はサンドペーパーで軽くこすることで“ほぼ”原状復帰。

大きな凹みは元どおりとはいきませんが、多少は目立たなくなります。

最後に、全体にオイルを塗布すれば、失われていた艶も蘇ります。

ちなみにこれまで、クレヨンでテーブルに落書き→メラミンスポンジで回復コップを長時間置いてできた輪ジミ→サンドペーパーで回復、といった原状復帰も試みてきました。

食べこぼしや飲みこぼしは、直後であれば水拭きだけで落とせます。

オイルメンテナンス後の状態

もちろん「オイル仕上げ」には、先ほどあげたようなデメリット(定期的なオイルメンテナンスが必要、輪ジミを防ぐにはランチョンマットやコースターで保護など)があります。

コーティングについた傷を自力で復元できないとはいえ、日常的なメンテナンスは「ウレタン塗装」のほうがずっと簡単。

結局のところ、どちらの仕上げも全方位的に100点満点!とはいかないようです。

 

高価な「無垢のダイニングテーブル」というと、そう気軽に買い換えられるものではありません。

だからこそ、“自分たち家族にとって”どちらのメリットがより魅力的か、どちらのデメリットがより致命的か、十分納得したうえで選ぶことが大切……。

ですが、いっそのこと「傷や汚れも味のうち!わが家の歴史!」と、割り切る気持ちも必要なのかもしれませんね。

 

(ライター:ライフオーガナイザー/クローゼットオーガナイザー さいとう きい)

 

【参考】

※ 木(無垢材)| ACTUS(アクタス)

※ MAINTENANCE / WORK AROUND TABLE