再配達率が49%→8%に!恐るべし「宅配ボックス」の威力!!

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突然ですが、皆さんは「宅配ボックス」を利用したことはありますか?

留守でも荷物を受け取れる、とても便利な宅配ボックス。以前、日刊Sumaiの記事にもありましたが、宅配ボックスは、その利用者の利便性や宅配業者の過重労働からも、今後さらに活躍の期待が寄せられています。

今回は、宅配ボックスがもたらす、さまざまな効果についてのお話です。

 

■宅配ボックス設置で、再配達率が49%から8%に減少

いまや社会問題になっている宅配業者の加重労働。

その一因として、再配達の多さがあげられています。

この再配達、宅配ボックスを設置することによりどのくらい減少するのでしょうか?

 

パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、福井県あわら市で共働き世帯を対象として「宅配ボックス実証実験」を行っています。

この実証実験の中間報告で、宅配ボックス設置により荷物の再配達率が49%から8%に減少したと発表しました。

しかも再配達が減少したおかげで、約65.8時間の労働時間の削減と、約137.5kgの二酸化炭素削減ができたそうです。

宅配ボックスを設置するなど、再配達を減らす努力が、人にも環境にも優しいことを示した結果となっています。

ちなみに、福井県は全国のなかでも共働き世帯が多い県です。

 

■戸建てでの宅配ボックス設置率は「わずか1%」

人にも環境にも優しい宅配ボックスですが、その設置率はどのくらいなのでしょうか?

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新築分譲マンションの宅配ボックスは、今ではほぼ標準装備となっており、設置率は100%に近い現状です。

一方、戸建て住宅に限っては、宅配ボックスの設置率はわずか1%

また、設置率の高い分譲マンションでも、1棟あたりの宅配ボックス数が不足しています。

実際、筆者の仕事場であるマンションでも、宅配ボックスの数は全戸数の2割弱なので、宅配物が多い日の午前中には全ロッカーが埋まってしまい、書類の発送や受け取りに困ることもあります。

 

■宅配ボックスつきの戸建て分譲住宅も登場!

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国土交通省は、2017年4月から駅やスーパー、コンビニなどの公共的性格を持つ場所に、宅配ボックスを設置する費用の半額を助成する制度を新設しています。

こうした取り組みが広がっていけば、不在時でも自宅以外に荷物を受け取れる場所が増えていきます。

しかし、いまのところマンションや戸建て住宅への補助金は予定されていないようです。

そのような状況のなか、株式会社ナスタ、日本郵便株式会社、大和ハウス工業株式会社は3社で協力し「セキュレアシティ レイクタウン美来(みく)の杜」において、宅配ボックス付きの分譲住宅の販売を開始しました。

この分譲住宅の宅配ボックスでは、荷物の受け取りはもちろん、荷物の発送や「書留郵便物」を受け取ることも可能です。

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いかがでしたか?

ネット通販や共働き世帯の増加により、激増する宅配物の増加は今後も大きな社会問題となっていきます。

戸建て住宅用の宅配ボックスは30,000円前後(施工費別)からありますので、宅配便を頻繁に利用される方は、検討してみてはいかがでしょうか?

 

(しかまのりこ)

 

【参考】

「宅配便の再配達がない」まちをつくろう。宅配ボックス実証実験

福井県あわら市、パナソニック株式会社による「宅配ボックス実証実験」中間報告

ナスタ、日本郵便、大和ハウス工業の3社は 戸建住宅へ新型宅配ボックス普及促進の取り組みを開始