1981年と2000年。「中古住宅で失敗」したくないなら、この2つの年数だけは覚えて!

 

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中古住宅を買う場合、売りに出ている住宅の中でも少しでも“いい物件”を買いたいと願うのは当然のことです。

その“いい物件”の意味や基準は、人によって違うと思いますが、構造的な安心感は多くの人が求めるところでしょう。

住宅のプロでない限り、なかなか見極めが難しい部分ですが「築年数」からある程度の安心度を読み取ることは可能です。

今回は筆者が1993年頃から取材してきた、木造の戸建て住宅を対象にお話ししたいと思います。

 

■ポイントになる年数は「1981年」と「2000年」のたった2つだけ!

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中古住宅は建築の詳細がわかりにくいケースが多のですが、築年数から、どのような建築基準法のもとで建てられたのかをある程度知ることができます。

建築基準法は何度も改正が行われていますが、木造の戸建て住宅ならば、まず「1981年(昭和56年)」がポイントになります。

耐震性に関わる基準について、大きな見直しが行われた年だからです。

ただし、1981年に建てられたものでも、改正前に建築確認申請を出している可能性もありますので注意してください。

そして、さらに耐震性を向上させる内容へと改正されたのが、「2000年(平成12年)」になります。

最初のポイントである1981年以降に建てられた住宅でも、2000年の改正以前に建築されている場合は、耐震性を高める補強などを検討したいものです。

 

■「バブル期」の建物に要注意!

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特に1980年代後半~1995年頃の建物には、少し注意したいと筆者は思っています。

この時期の前半に当てはまるのが、バブル期です。

バブル期に建てられた住宅は、使う材料にもこだわって丁寧に建てられたものが多くあります。

その一方で、「今こそ、マイホームを!」と住宅の着工件数が増えるなか、より多くの儲けを出そうとする業者も現れます。

儲けを増やすために安価な材料を使い、さらに工期を短くして件数を稼ぐという方法が取られたケースもあるようです。

工期が短くなれば当然手抜きが増え、いわゆる“欠陥住宅”が量産された可能性もあるのです。

当時の業界内には、長く安心して住める住宅をつくるよりも「住宅をどんどん消費してもらったほうがいい」という空気があったように感じます。

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筆者は、バブル崩壊後の1993年に建築された一戸建てに住んでいたことがあります。

取材でご一緒した建築士さんに自宅の建築年を言う機会があると「それは、お気の毒に」という声が聞こえんばかりのリアクションをよくされたものです。

「あの時期の住宅は、マズかったね~」と、はっきり言われたこともあります。

バブル崩壊直後に住宅の着工数が減り、経営が苦しくなった建築業者はやはり、安価な材料+工期短縮の傾向があったのではないかと思います。

 

■住宅の耐震性や構造への意識が高まった「阪神・淡路大震災」

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そして、1995年、阪神・淡路大震災が起きます。

大きな住宅被害を目の当たりにして人々の間で耐震性や構造への関心が高まり、テレビのワイドショーでも「筋交い」「耐力壁」といった言葉を耳にするようになります。

それまでは「業者にお任せ」「わからない」と思っていた住宅について、多くの人が疑問を持ち始め「うちは大丈夫なのかな?」という意識が生まれました。

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その意識が住宅の不具合をあぶり出し、欠陥住宅について取り上げるテレビ番組なども増え、またインターネットの普及もあり、住宅に関する意識はより高くなってきています。

その結果、「素人にはわかるまい」と思っていた建築業者は、襟を正すことになりました。

一概には言えませんが、バブル期からこの時期までに建てられた中古住宅については、より注意が必要だと筆者は思っています。

 

住宅のプロに診断をお願いするのも有効ですが、物件を探す際は、まず築年数で時代背景を読むことをオススメします。