防災士が教える、「日々の整理整頓が、防災になる」ワケ

備蓄食品

台風などの集中豪雨による水害に、火山の噴火。巨大地震もまたいつ起こってもおかしくないと言われていますし、日本列島は常に大きな自然災害の危険でいっぱいです。

もし、万が一ウチが被災してしまったら……。自分はもちろんのこと、大切な家族を守るための、「防災・減災への備え」はできていますか?

そこで今回は、防災士の資格をもつ筆者が「防災」と「減災」について、今できることをご紹介しましょう。

 

■家の中のモノは、すべて凶器になるということ

防災と聞くと、なんとなく日々の生活とは縁遠い様に感じるかもしれませんね。しかし、日常にこそ、危険は転がっています。

筆者が整理収納のサービスのお宅へ行くと、まず感じるのは“危険”であるということ。

ただでさえモノが多く、足の踏み場がない中「もしここで地震が起こったら……」と考えると大変恐怖を感じます。

まずは、「家の中のモノは、すべて凶器となる」ことを知っておきましょう。

 

■「整理整頓」は「防災」になる

防災の基本は「自助」。

「自助」とは「自分の命は自分で守る」ということです。

地震に限らず、災害が起こった際に、まずは「自分が生き残ること」が重要なのです。

地震は予測することが難しいため、「いつ何時襲いかかってきても生き残る」ための対策をしておく必要があります。

地震対策として、わたしたちが自分でできることに「整理整頓」があげられます。モノが倒れてきたり、落ちてきたりしないようにモノを減らすことで命の危険性は下がります。

次に玄関、出入り口までの逃げ道にモノを置かないことです。

地震による2次被害は火災です。せっかく助かったとしても、逃げ出せなければイミがありません。

 

■自分に余力ができて、初めて誰かを助けることができる

もし地震によってライフラインが止まったとしたら?

避難所へ行っても食料が支給されるまでには時間を要します。不安な中、ただ援助を待つのではなく、自分の身の回りのことは自分でできるように備えておくようにしておきたいものです。

自分に余力ができれば、その時こそ、誰かのために力を貸してあげることができます。これが「共助」です。

いずれ来る巨大地震に対してそれを防ぐことはできません。しかし、その被害を最小限に抑えることは可能です。これを「減災」といいます。

減災では「自助」と「共助」がとても重要な理念となります。

 

■非常用品は「代用できないもの」を準備する

「防災」というと「非常用品を揃える」イメージが強い人も多いかもしれませんね。しかし、案外それを実現している人は少ないようです。

今年、香川県高松市にて7月~8月に実施した「食料の備蓄や非常用持ち出しセットなどの用意をしていますか?」というアンケートに対して、「している」と答えた方は27.3%。約7割の方は何の備えもしていないという結果になりました。

ラジオや懐中電灯、非常食など、一般的に知られている非常用品も必要ですが、より重要なのは、人に借りたり、もらったりできないもの。

例えば眼鏡や入れ歯、常備薬、ミルクなど、“ほかで代用できないもの”を揃えておきましょう。

 

整理とは、不必要なモノを取り除くことです。「減災」のためには何が必要で何が不必要なのかをリアルに考えてみてください。

「いつか使うかも」・「何かに使えるかも」でただ持っているだけのモノを取り除いて、災害が起こった時に必要になるモノのために、収納スペースを役立てたいものですね。

 

【参考】

※ リビングたかまつ1753号 「一人ひとりの防災力を身につけよう」アンケート結果