人間ピラミッド、いじめ…。保護者なら知っておくべき! 教育現場のリアルな課題とは?

 

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2020年と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが東京オリンピックではないでしょうか。

と同時に、2020年には子を持つ親なら大いに気になる教育改革も始まります。

え? それ何? という方もご安心を!

教育の専門家20人が様々な立場・視点から教育改革についてわかりやすく解説する

『日本人なら知っておきたい 2020教育改革のキモ』(フジテレビ「ホウドウキョク」編)から、とくに重要なポイントをご紹介していきます。

改めて、学校でいま起きているリアルな問題や、今後の課題に迫りたいと思います。

 

■いじめの認知件数の多い自治体や学校って、実は頑張っている!?

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「いじめがあっただの、なかっただの。教育現場ってはっきりしないなあ! 隠そうとしているんじゃないの?」。

いじめによる痛ましい事件の報道を見るたびに、こういった感想を抱いてしまうのは筆者だけではないと思います。

先生たちは気付かないのかな? 気付かないふりをしているのかな? と疑いたくもなります。

文部科学省が2014年に発表した「いじめの認知件数と解消率」というデータがあるのですが、それによると宮城、千葉、京都が認知件数が多いそうです。

一見すると「この3県っていじめが多いのか、けしからん」と思ってしまいがちですが、

実はその逆なのだと、「日本人なら知っておきたい 2020教育改革のキモ」のなかで教育評論家は力説しています。

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つまり、認知件数は「つらい思いをした」という子どもたちの数を教員がどれだけ把握しているかの数字だから、件数が多いのは一概に悪いことではない、ということなのです。

では、認知件数が少ないところは、いじめに気付きにくく、また生徒の声を大事にしていないのか、というと必ずしもそうとは限りません。

数字に惑わされないことが保護者には必要だなあ、と気がつかせてくれますよね!

 

■運動会はまるで保護者のためのショー!? 危険な「人間ピラミッド」!

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またここ数年話題になっているのが、運動会や体育祭での人間ピラミッドです。

骨折などの事故が全国的に相次いでいるにもかかわらず、やめようかという動きが出ると、保護者から「やってほしい」「見たい」との要望があるのだそうです!

これには驚きました。

そういえば筆者のママ友で「小学校最後の運動会でのピラミッドは感動する。一体感がすごい」と熱く語る人がいました。

目が点になったのを覚えています……。

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リレーでも十分感動するし、ダンスなどでも一体感は得られると思うのです。

むしろケガの可能性が高いのにピラミッドを見たがる気持ち、そして行う学校に疑問を感じます。

これについては教育評論家も、「昔はあんなに高くなかったし、危険を伴うピラミッドでなくても、ほかの競技で一体感は得られる」と考えているようです。

保護者は自分が「見たいから」と安易に考えず、まず子どもの安全を第一に考えるべきだと思います。

登下校の見守り活動などにおいては安全に対する意識は高いのに、不思議なことです。

ちなみに大阪市は2016年からピラミッドを禁止をしているそうです。

全国の小・中学校では、2014年の1年だけで、組体操でのケガ人が8,000人を超えているというデータがあるので、当然の判断だと思います。

 

■女子教育&女性労働で、日本の労働力をキープ!

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次に、労働人口の話から女子教育をひもといていきたいと思います。

同書には、2011年には6,000万人いた日本の労働人口が、2020年には5,400万人まで減少する、というデータが載っています。

人口の減少もありますが、これは男女の労働力率が変わらない場合の数字です。

つまり、女性が働かないと、そうなるということ。

日本の労働力確保のためには、もはや女性活用は必然のようです。

「これから先は、親世代が見たこともない職種、見たこともない立場で」女性が働くだろうと書かれています。

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となると、娘に必要な教育って何だろう、と思うのが親心。

また「オリンピックでも“ジュニア”の要請から始めるように、2020年までに30%の女性管理職を育てていくためにも“ジュニア”からの育成が大事。

“女の子だからできない”というような過去を見て、未来を限定しないことが大切」とも書かれています。

子どもの教育について、変化を過剰に恐れず、きちんと情報のアップデータをしながら向き合っていくことが大切だなと、改めて感じさせられました。

 

【参考】

日本人なら知っておきたい 2020教育改革のキモ』(フジテレビ「ホウドウキョク」編、扶桑社刊)