築24年、価格は200万円!「理想的な平屋」を現金で購入するまで

 

老後を見据えて田舎にUターンした筆者。

父の実家の敷地にある古民家をタダで借りて、悠々自適な生活を営むはずが、口喧嘩して家を出るハメに……。

空き家バンクを利用して、格安中古住宅を見つけたまではよかったのですが、そこには思わぬ落とし穴があったのでした。

 

※ 前回の記事を読む

 

■憧れの持ち家、地方なら安く簡単に手に入ると思ったら…

なっちゃんパパ / PIXTA

住んでいる地元の「奥州市空き家バンク」をネット検索で見つけた筆者でしたが、利用できるのは、市外から奥州市へ転入希望の人でした。

これから地方に引っ越そう、定住しようと考えているのなら、空き家バンクは最高に効果的な家探しのツールといえましょう。

しかしながら、地元の人が使えないとは……トホホ。

途方に暮れながらダメもとで向かった先は、職場のある市の駅前にある不動産会社でした。

2015年の暮れのことです。

NOBU / PIXTA

東京もそうですが、地方都市の駅前にも不動産屋さんがいくつかあります。

大抵は賃貸アパートや賃貸住宅が主な取り扱い物件なのですが、過疎化の進む地方では、空き家がたくさんあるという情報をネットで入手していたので、軽い気持ちで行ってみました。

すると…あったのです、200万円で販売中の中古住宅が、2軒も!

 

■格安中古住宅情報は、駅前の不動屋さんにあった(灯台下暗し)

sasaki106 / PIXTA

はやる気持ちを抑えながら店内に入ると、人あたりの良いスタッフが希望物件の紹介をしてくれました。

「こちらの中古の平家は、すでに2組の人が予約してるんですけど、2階建てのこちらならすぐに購入できます。お時間がありましたら、さっそく内見に行ってみませんか?」

……やった! 内見!!

ちなみに「内見」とは内部見学の略称で、物件を見に行って、部屋の状態を細かくチェックすることです(内見時のチェックポイントは、別の機会に紹介したいと思います)。

ああ、聡明な読者の皆さんは、もちろんご存知ですよね。

 

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最初に訪問した2階建ての中古住宅は、築40年ほど。

トタン屋根は赤サビが広がっており、畳や天井の一部が腐っていて、大規模なリフォームが必要なようでした。

持ち主が亡くなって何年も経ち、相続したはいいけれど改装するには手間……と思った相続人が、格安で売りに出したのだとか。

それにしても汚い。

予算は300万円までと決めていた、というか予算がない筆者には無理めな物件。

格安中古住宅って、こんなものなのかと気落ちしながら、次なる家へ。

 

■200万円の平屋は築24年できれい。惚れた!

こちらは平屋で200万円、でもって、2組が予約中(審査待ち)。

でも、とてもきれいなのです。惚れた!

築24年(2015年当時)で、先の東日本大震災の際も、びくともしなかったと。

当然家の壁にヒビが入ったりしていません。平屋なので、自分で屋根の塗装もできそう。

DIYリフォームを実践するには、最適な一軒です。

繰り返しますが、200万円という格安物件のため、すでに2組が予約していました。

ひと組は、リフォームしてから賃貸住宅にする目論見とか。

もうひと組は、貧乏でローンを組みたいのだとか。

筆者のがっかりした表情を見た不動産屋さんが、ひとこと。

「なんか2組とも怪しいんですよね。とりあえず予約しておきます?」

します、します!

これはもう買うことができると信じて、現金を用意することにしました。

 

■やっぱり現金は強かった!念願のマイホームをあっさりゲット

Nuwatphoto / PIXTA

当初は、銀行の住宅ローンを考えました。

なぜなら、長く海外で働いていたせいで、貯金はほぼ米ドルだったのです。

日本円に換金すると、為替手数料がかかってしまいます。

メインバンクとして利用している「岩手銀行」には、1,000円から500万円までの使い道が自由な「クイック – アルファ」という簡単ローン(審査の申し込みが来店せずにできる/所得証明書が不要)があり、その仮審査がネットでできます。

そのローンを利用することも考えましたが、やはり少額とはいえ、ローンで借りたお金には金利がかかりますね。

その金利分の出費を考えると、米ドルを円に替えた方が安い!

NAKA JUN. / PIXTA

ということで、思い切ってキャッシュ(現金)で支払うことにしました。

不動産屋さんいわく、ローンを利用する場合は入居審査のチェックが厳しいけれど、現金払いだと「支払い能力の審査がパスになります」とのこと。

それから待つこと3ヵ月。

先の2組が審査で引っかかり脱落。念願のマイホームを入手することに成功したのでした!

 

■壁ドン(うれしくない方の)からも解放される!? 持ち家のススメ

参考までに、かかった費用を紹介します。

■購入代金:200万円(土地383.22平米/建物128.92平米/車庫12.39平米)
■手数料(不動産会社へ):10万8,000円
■不動産取得税(家を買った際に払う税金):軽減処置適用で、無料!
■火災保険:8,100円/年
■固定資産税(翌年から発生):38,304円/年

以上、「憧れのマイホームを安く簡単に手に入れる方法」のお話でした。

筆者の場合、Uターンで地元に戻る際に空き家バンクを活用していれば、もっとも簡単に家を手に入れられたと思うのですが、

これから中古住宅を探してみようと考えている方は、どうぞこの記事を参考にされてください。

また、賃貸アパート暮らしの方にとっても朗報だと思いますので、ぜひ近い将来、中古住宅の購入を検討されてみてはいかがでしょう。

Graphs / PIXTA

持ち家は、いいですよ!

少なくとも、壁ドン(アパート隣人の騒音を注意する方の)から解放されます(笑)。