不動産業界で19年働いて分かった!「自然災害」の際は、ジタバタしてもどうにもならない

 

Graphs / PIXTA

福岡や大分で記録的豪雨があったかと思えば鹿児島で震度5強の地震が発生するなど、最近また自然災害が増えていますね。

マンションという共同住宅に関する仕事をしていると、どうしてもこういったニュースには敏感になります。

今回は自然災害とマンションについて、フロントマンとしての経験をふまえつつ、自分なりの考えについて書いてみたいと思います。

 

■マンションは災害に強いが、機械設備のトラブルが起きると厄介

gikky / PIXTA

鉄筋コンクリートで造られたマンションは災害に強いことが特徴ですが、大勢の人が生活している場でもありますし、

エレベーターやポンプといった機械設備も数多くあるので、トラブルが発生すると面倒なことになります。

そのため誠に不謹慎ではありますが「自分のエリアではこんなことは起こらないでくれ」というのがフロントマンをやっていた当時の本音でした。

地震というものは突然発生するものですが、台風や大雪といったものはある程度事前に予想ができるため、備えをすることもできます。

Graphs / PIXTA

これから本格的な夏を迎えることもあり、今回は台風について書いてみたいと思います。

pierreken / PIXTA

台風の際筆者が最も心配していたのは、機械式駐車場で車が水没することです。

そのため日常の設備点検で排水設備に指摘事項があった場合、台風シーズンが来る前に補修を完了するよう心掛けていました。

コンタ / PIXTA

また、排水溝に落ち葉等のゴミがたまっていると水の流れが悪くなり溢れる危険性があります。

そのため発見した場合は、清掃しておくようにしていました。

強風により倒れる恐れのある植栽をロープで固定したこともあります。

ロン / PIXTA

筆者の場合は事前準備といってもこの程度でした。

あとは住民への注意喚起の掲示物を作成して管理室にFAXすれば完了です。

しかし浸水が予想される地域に物件があるような場合、手の空いている者が総出で土のうを作っていたような事例もありました。

 

■社畜!? マンションのフロントは台風直撃の日こそ出社しなければならない

hamazou / PIXTA

台風が直撃するような日にまで会社に行くというのは、社畜だというような議論が以前ありましたが、

マンション管理会社のフロントは、平日であればこんな日こそ、何が何でも出社しなければなりません。

自然災害の真最中にできることなんてほとんどありませんが、とにかく会社にいることが大切なのです。

ちょうど通勤の時間帯に台風に直撃されたこともありましたが、その際はいつもより2時間早く家を出ました。

事前に予想した通り電車は止まりましたが、その時には既に会社にいました。

Graphs / PIXTA

以前勤務していた杉並区を流れる善福寺川は過去に何回も氾濫したことがあり、

その流域に担当物件があった関係で杉並区のライブカメラの映像をハラハラしながら見ているのが台風通過中にできる数少ないことです。

Graphs / PIXTA

台風対策としては通過してしまってからが中心になります。

管理員に全館を点検してもらって報告を受け、必要があれば現地を確認します。

植栽が倒れた、廊下の天井の塗装が落ちた、共用部の施設の屋根が壊れたなど、予想外のことが起こるものです。

もとくん / PIXTA

バルコニーの間を仕切るパーテーションが風で破損した事例なども何回もありました。

ほとんどの場合補修費用は管理組合で加入している保険で出してもらえるため、保険事故の手続きをしなければなりません。

ABC / PIXTA

確かに倒れた植栽だけは保険がおりなかったと記憶しています。

幸いなことに筆者がフロントマンをしている間に自然災害による大きな事故やトラブルはありませんでした。

とはいえ、もう一度やりたいかと聞かれたら、やはりフロントマンはもうやりたくないと、これを書いていて改めて思いました。