全校児童の95%をむし歯ゼロに導いた学校歯科医に聞きました。「歯科検診のCOってこんなに重要!」

 

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子どもにむし歯が見つかると、親はとてもショックですよね。

特に永久歯の場合は、乳歯のように歯が生え変わることがないため、一度むし歯になってしまうと、もう取り返しがつきません。

学校では定期的に歯科検診を行っていますが、そこで「CO」という言葉をよく耳にすると思います。

実はこの「CO」こそが、子どもの歯の健康を守るうえで絶対見落としてはいけないポイントなのです。

「全校児童の95%をむし歯ゼロに導いた学校歯科医」としてメディアで話題の江口康久万さんの著書『6歳むし歯 12歳むし歯から子どもたちをまもれ 将来の夢のために(扶桑社刊)を参考に、子どものむし歯を学校の歯科検診で食い止める方法をご紹介します!

 

■「CO」の歯科検診結果で安心していてはいけない!

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学校で歯科検診を行うと、数日後、結果を知らせる用紙を子どもが持ち帰りますよね。

その用紙を見て、もしもむし歯がなければ、まずはホッと一安心。

しかし、そこで見落としてはいけないのが「CO」という評価です。

COとは、「要観察歯」のこと。

「現在はむし歯ではないものの、今後しっかり観察が必要な歯」という意味であり、言い換えると、COは「むし歯予備軍の歯」ということになります。

歯科検診でむし歯がひとつもなかったからと言って、COの結果をスルーしてはいけません。

子どもの歯がむし歯にならないためには、COを発見した段階ですぐに、むし歯の予防措置を取ることが重要なのです。

 

■COとは歯の表面のエナメル質が溶けている状態

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むし歯は、歯に付着した食べ物のカス(プラーク)の中で、むし歯菌が代謝を繰り返すことで口腔内が酸性になり、歯が溶けることで起こります。

むし歯は歯に穴が開いた状態のことをいいますが、その前の段階として、歯の表面のエナメル質が溶け、歯の表面が白く濁ったり、茶褐色になったり、白い斑点ができます。

この歯の変色がCOです。

COの歯は、歯を守る防護の層、エナメル質が剥がれ落ちている段階であり、ここからむし歯が進行してしまう可能性が非常に高いのです。

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江口氏は次のように言います。

「COの白濁・変色までだったら健全な歯に戻ることができます。しかし、一度穴が開いてしまうと戻ることはありません。そこに可逆性はないのです」

COは、子どもの歯をむし歯から守る最後のチャンス。

ではCOから健康な歯に戻るには、どんなことをすればよいのでしょうか。

 

■COが見つかったら、すべきこととは?

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食事をすると口の中が酸性に傾きますが、食後20分くらいで唾液の作用により、中性に戻ります。

このとき、唾液の中のカルシウムやリン酸によって、歯の再石灰化が起きて、一度溶けたエナメル質が修復されます。

この修復作業がうまくいくと、COから健康な歯へ戻ることができるのです!

エナメル質の修復を成功させるには、口の中が酸性になる時間を減らすことが大事です。

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だらだらと間食をしたり、甘いものを頻繁に食べたりしていると、口の中が酸性になる時間が増え、歯の再石灰化が進みません。

また、むし歯菌のエサになる食べ物のカスを取り除くために、歯みがきを丁寧にすることも大切です。

一日3食を決まった時間に食事をとり、食後にきちんと歯磨きをする。

当たり前のようにいわれていることですが、COをむし歯にしないために、実はとても理にかなったことだったんですね!

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いかがでしたか?

歯科検診のCOの意味を適切に理解することで、子どものむし歯の進行を食い止めることができます。

COで安心するのではなく、COを見つけた時点で気合いを入れ直し、むし歯と徹底的に戦っていきましょう!

 

【参考】

『6歳むし歯 12歳むし歯から子どもたちをまもれ 将来の夢のために』江口康久万著(扶桑社刊)