知ってた!? 「歯のケア費用」を惜しむと全身の医療費も高くなるって本当?

 

kou / PIXTA

歯の健康に欠かせないのが、歯医者さんでの定期検診です。

でも、「歯医者さんに行くのがこわい」「忙しくて時間がとれない」「お金がかかる」などの理由で、足が遠のいてしまっている人もいるのではないでしょうか。

適切な口腔ケアができてないと、むし歯のみならず、体全体の病気のリスクが高まり、結果、医療費が高くなってしまうこともあります。

実は“節約”にもなる歯の定期検診。

「全校児童の95%をむし歯ゼロに導いた学校歯科医」としてメディアで話題の江口康久万氏の著書

『6歳むし歯 12歳むし歯から子どもたちをまもれ 将来の夢のために』(扶桑社刊)を参考に、歯の健康と医療費の関係について詳しくお話しします!

 

■「むし歯になってから歯医者さんに行く」では遅い!

bee / PIXTA

突然ですが、みなさんはどんなときに歯医者さんに行きますか?

歯科医院では6か月ごとの定期検診をオススメされることが多いですが、中には定期検診を受けずに、歯が痛くなってから歯医者さんに行く人もいます。

定期検診では、歯みがきでは落としきれない歯石の除去や、むし歯の早期発見、治療を行うことができます。

しかし、検診を受けずに歯のトラブルが起きてから歯医者さんに行くと、たいていの場合、むし歯が進行している状態で見つかります。

しかも一度むし歯になってしまうと、健康な歯には二度と戻ることができません。

むし歯は治療費がかかるのはもちろんのこと、その後のメンテナンス費もかかります。

また、むし歯や口腔内のトラブルが原因で、二次的・三次的な病気が引き起こされ、さらに医療費がかさむといった事態にも繋がりかねないのです。

 

■乳歯のむし歯が原因で歯科矯正すると、「約100万」の負担増に!?

YsPhoto / PIXTA

子どもの乳歯のむし歯を、「いずれ永久歯に生え変わるから大丈夫」と楽観視するのはよくありません。

乳歯がむし歯で抜けてしまうと、空いたスペースに前後の歯が寄ってきて、その後に生えてくる永久歯のスペースが潰れてしまうことがあるそうです。

そのため、生えてくるはずの永久歯がいつまでたっても生えてこなかったり、横からずれて生えてきたりと、歯並びに悪影響を与えてしまいます。

歯のケアを怠り乳歯がむし歯になってしまったことで歯並びが悪くなり、歯科矯正の必要に迫られることもあるのです。

歯科矯正の費用はケースバイケースですが、一般的に100万円前後の費用がかかります。

定期検診の費用と比べものにならないくらいの大きな出費ですね。

 

■むし歯で歯が抜けると「がん」や「糖尿病」のリスクも高まる!

shin28 / PIXTA

江口氏によると、「歯をメンテナンスしない人は、歯科以外の医療費が多い」のだとか。

むし歯などが原因で歯を失った人は、全身の病気が多く、歯がたくさん残っている人と比べて、医療費が1.4~1.8倍多くかかるというデータもあるそうです。

歯周病を患う人は糖尿病にもなりやすく、さらに最近では、歯周病とがんの関係も研究されており

「歯周病歴がある人は、がんにかかる可能性が14%も増す」という研究結果も発表されています。

また、高齢者のインフルエンザでは、肺炎を併発して亡くなる例が少なくありません。

実はその肺炎を引き起こしているのが、歯のプラークの中にいる菌なのだそうです。

歯のケアができていないと命まで脅かされる。こんな事実、ちょっと怖くなってしまいませんか?

むし歯を甘くみていると、将来大変な事態にもなりかねません。

丁寧な口腔ケアは、歯や身体の健康や、医療費の節約といったメリットにも繋がります。

歯医者さんは歯が痛くなってから行く場所ではなく、歯が痛くならないようにメンテナンスする場所と覚えておきましょう!

 

【参考】

『6歳むし歯 12歳むし歯から子どもたちをまもれ 将来の夢のために』江口康久万著(扶桑社刊)