我が子以上!?の愛情ゆえに深刻なトラブルも…。「ペット」を大切に思うならルールを守ろう!

 

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集合住宅というものは大勢の人々が共同生活をする場ですから、そこには自ずとルールというものが存在します。

館内で騒がない、走らない、共用部に物を置かないといった「他人に迷惑を掛けない」という内容が代表的ですが、筆者が子どもの頃はそれに加えてペット不可というのが当たり前でした。

父親が転勤族で社宅暮らしが長かったため、筆者が初めて犬を飼うという経験をしたのは、一戸建てに移ってしばらくして高校生になってからです。

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東京・町田市には1988年にオープンした「町田リス園」という施設がありますが、

周囲に団地が多く動物を飼えない家が多いため、子どもたちが動物と触れ合えるような施設が必要だという理由でつくられたと聞いたことがあります。

当時は「団地=ペット不可」が当たり前だったという事が、こうしたことからもうかがえます。

 

■最近建てられたマンションは分譲・賃貸を問わず「ペット可」がほとんどだが…

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時代は変わるもので、最近建てられたマンションは分譲・賃貸を問わず「ペット可」がほとんどとなっています。

その場合「ペット飼育細則」といったルールが定められているものですが、なかなか思うようにならないのがペットの魅力であり欠点でもあります。

ペットというものは、飼育している方にとっては我が子同然です。それ以上の愛情を注いでいる方も大勢いました。

そのためペット絡みのトラブルが発生するとお互いに感情的になり、人間の場合よりもこじれてしまいがちです。

 

■トラブル1:噛み癖のある犬が3匹!管理費、修繕積立金の滞納も…

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1つめのケースは、犬が絡んだトラブルが立て続けに発生した横浜市郊外のマンションの事例です。

こちらのマンションではペットを飼育している方で会を結成して、定期的に会合を開いていたのですが、その中で問題のあるお宅が2軒ありました。

自分が攻撃されることがわかっているので、この2軒は常に欠席。そのため、会合は常に両者に対する罵詈雑言で荒れ放題だったことを憶えています。

そのうちの一軒は、噛み癖のある犬が3匹もいました。

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私がそのマンションを担当している間にも、エントランスホールで子どもを噛む、配達のために玄関扉を開けた宅配便のドライバーも噛むといった具合で、会合の度に「今度は〇〇さんところの子が噛まれた!」という話でもちきりとなりました。

この方は管理費、修繕積立金も長期にわたって滞納していたこともあり、こちらからの呼び掛けには一切応じてくれません。

最後は保健所に頼み込んで訪問して指導してもらい、それ以降は人を噛むことはなくなりました。

 

■トラブル2:バルコニーで放し飼い!? 夏場は相当な悪臭を…

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もう一軒は、三方向にバルコニーのある角部屋の犬でした。

飼い主は仕事で留守がちだったのですが、外出中は何とバルコニーに面したすべてのサッシを開けっ放しにしていたのです。

そのため犬は放し飼い状態だったのですが、バルコニーで糞尿が垂れ流し状態であったため夏場は相当な悪臭を発していました。

この方も滞納の常習者だったため、こちらからの問いかけにはまったく反応しません。

こちらは最終的に犬が死んだことで問題が解消しました。

犬の鳴き声について「お前だろ」「うちじゃない」と喧嘩になった事例や、

犬が死んで飼育終了届が出たことを理事会で報告したことに対して「個人情報の漏洩だ」と怒鳴り込まれたこともあります。

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筆者が現在住んでいるマンションでは、マンション内では常に抱っこしているようにと決められています。

抱っこしていないと、急におしっこをしてしまうことを防げません。

仮にエレベーター内でされてしまうと悪臭だけでなく機械の錆びにもつながります。

自分の可愛いペットが他の居住者から後ろ指を指されるようなことがないように、ペットを飼育している皆様はマンションのルールを守るよう心掛けてください。