家賃は1万円。「田舎くらし」にはどのくらいのお金がかかる?

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刺激、情報、便利なものがたくさん揃っている“都会”。

ですがここ最近311を境に、地方、とりわけ田舎で暮らす人たちが急増している、とも聞きます。

あの大震災で、お金のあり方、物や手軽さに慣れきった暮らしを見つめなおし、自分の求める幸せとはなんなのか?どうお金に頼らず生きていくべきか?と考えさせられたと言うのです。

染め織り「Honda Silk Works」の作家、本多さん夫婦も実は東京生まれ東京育ちの御夫婦。

自然豊かな場所に憧れを抱き、20代で糸紡ぎの技術を学ぶべく、7年前に秩父に移り住んできました。

今回は、本多さん夫婦の生活に密着しながら、お金に頼らない暮らし方というのを紐解いていきましょう。

 

■家賃は「1万円」。作品に没頭できる住環境

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秩父に移り住んだ時に紹介してもらった古民家に住む本多さん。

こんなに大きな家ですが、家賃はわずか1万円。週に2~3回、家の近くでアルバイトをしながら作家活動をしています。

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1万円というからには、やはり修繕作業が必要なところもあったそうで、少しずつ手直しをしながら住みよい形にしていったそう。

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二階部分は、時期になると“お蚕さん”をする作業場になるとか。

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染色に使う藍は、もちろん自家製。

染織作家である本多さん夫婦。蚕を育てて糸を作り、染色を施し、機織り機で一点一点作品を制作しています。

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作品の全ての工程に携わる本多さん。モノを作る本来の姿のような気がします。

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■収入は「アルバイト+作品が売れた分」のみ

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気になる月の収入は、「都会で暮らしている時よりもはるかに低い」と本多さん。

ですが、近所のおばあちゃん達が、毎日のように野菜を届けてくれたりと、食費はほとんどかかりません。

蚕用の桑畑以外にも、庭の小さなスペースで家族分の野菜を育ててもいるそう。ですから、食に対する出費も調味料などを買う程度で済んでいるのだとか。

 

■もっと知りたい、田舎暮らしの「お金事情」

食費は安くとも、光熱費や雑費などはどうなっているのでしょうか?

まず、山奥に住んでいる以上、車は絶対必要です。山奥は都心に比べて雪が積もる場合も多くあるので、4WDでないと動きません。

ガソリン代は、軽自動車で遠出をしなければ月1万円前後だそう。

光熱費の部分は季節によって変化。初期投資はかかったものの、LEDに変えてから電気代も大幅にカットされて夏場は2,000円切ったとか。都心と違って人工排熱も少ないからでしょうか。

反対に冷え込む冬、暖房に薪を使います。時折ストーブも使ってしまうそうなので、冬場の光熱費は若干上がってしまいますが、それでも冬場は平均3,000円代。

その他に、灯油や2人の通信費、都会での展示会などの交際費を含めても、月の出費は平均10万円くらいだそう。

 

■田舎で暮らす、ということ。

もちろん、ラクなことばかりではありません。

冬に入るまでに、薪を集めるなどの冬支度は必須。そして重労働。買い出しだって容易じゃないから、日頃から色々な常備も大事です。

閉鎖的な集落ももちろんありますし、近所とのお付き合いも田舎暮らしでは大事なところ。人づきあいが出来ないと、いざという時助けてもらうことすらありません。

ですが、日頃からお付き合いを大切にしていると、ここのご夫婦のようにあちこちから野菜のプレゼントもあったりもします。

 

「毎朝、山の中を散歩しながら作品をイメージするのですが、都会に居る時よりも豊かなイメージが下りてくるんです。」

多少不便な生活だし、収入は少ないけど、心は豊かだと本多さんは笑います。

あなたはどのように考えますか?