不動産業界で19年働いて分かった!何もかもケタ違いな「億ション」はココが違う!

 

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分譲マンションの中でも販売価格が1億円以上の物件は「億ション」ともいわれます。

抜群の立地に豪華な設備を備えた広々としたお部屋ですので、購入できるのは「富裕層」といわれるごくごく限られた人たちに限られます。

不動産の世界に長くいると、思いがけず有名人に会えることもあれば、

普通の人がなかなか接することのできない超高級物件を見ることができる場合があったりします。

今回は「億ション」と呼ばれる物件がどのようなものかご紹介したいと思います。

 

■「億ション」は、まず立地からして違う!

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億ションの特色といえば、まず優れた立地です。

筆者が営業担当として入った世田谷区弦巻三丁目は、

「あのマンションにはプロ野球の○○さんがいる、このマンションには俳優の△△さんがいる、こっちのマンションには歌手の○○さんがいる」と町内で話題になるような億ションが集中しています。

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田園都市線の桜新町駅から徒歩10分程度と便が良いにもかかわらず、閑静な住宅街の中に位置する恵まれた環境でした。

筆者は同じ田園都市線の南町田駅から徒歩10分のマンションに住んでおりますが、桜新町と比べるとやはり格が違うのは仕方ありません。

 

■「億ション」は、設備も素材もまったく違う!

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その物件は私が配属される直前に棟内に販売センターが設置され、現物販売に切り替わっていました。

配属初日に実物の部屋を見た時のことは、今でもよく覚えています。

2~3LDKで全て100平米以上ありました。設備や素材は一つ一つ高級品を使っています。

そのため「玄関の大理石はイタリアの□□島産」「キッチンのタイルはベネチアガラスを焼いたもの」

「洋室のカーペットは●●産の羊毛で織った呼吸をする素材」などなど、一つ一つ覚えなければなりませんでした。

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全室ビルトインのエアコンで、全熱交換式24時間換気(外気を室内の温度に調整してから取り入れる)というこれまで見たこともない設備も装備されています。

リモコンシャッター付の地下駐車場からはエレベーターで直接部屋の前まで行くことができ、超有名人でもプライバシーが確保されています。

トランクルームは温度管理されていて、通常では保管が難しい物にも対応していました。

以前ご紹介したこともある有名歌手のAさんは、「これなら楽器を置いても大丈夫だ」と言っていました)

住戸内の部屋を一つ一つ確認していくと、当然ながらトイレもあります。

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さらに確認を続けていると、またしてもトイレがありました。

「あれ、トイレってさっきもなかったっけ?」。

そうです、こういうレベルの部屋の場合、プライベート用と来客用とトイレが2つあるのです。

見比べてみると、確かに普通のトイレと豪勢なトイレとそれぞれ仕様が違っていました。

こちらの場合2つあるのはトイレ止まりでしたが、鎌倉の3億円の部屋を見学した時には風呂まで2つ備わっていました。

 

■「億ション」は、住む人のレベルも違う!

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先ほど立地の話をしましたが、駅から近ければいいというものでもないようです。

私はとうとう一度も中を見ることなく終わってしまったのですが、東京・世田谷の岡本という超高級住宅地に、一部屋数億という超高級物件がありました。

毎月の管理費と修繕積立金が合わせて10数万円という他で見たことの無いような物件で、内見の際は客に手袋をさせたといいます。

通常マンションの販売パンフレットには当然のことながら駅からの地図が書かれています。

しかしそちらのパンフレットに記載された地図には最寄り駅が載っていないことにも驚いた記憶があります。

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玉川高島屋に外車で日常の買い物に行くような人にとって、最寄り駅などもはやどうでもよいことなのでしょう。

そんな世界とはまったく縁のない筆者は「そんな設備はなくても十分に生活できるぞ」「南町田なら朝の通勤のとき座れるぞ(各駅停車の場合)」

「買い物なら東急ストアがあるぞ」「閑静じゃないけど、東名高速にすぐに入れるぞ」と自分を納得させるのでした……。