“現役葬儀会社社員”に聞く!突然身内が亡くなった時にすぐやるべき3つのこととは?

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闘病生活や介護などで前もって予期していたにしても、家族の死に直面すれば、その瞬間は誰でも大きなショックを伴うものです。

しかし、悲しみに暮れている時間はありません!

何から手をつけていいかわからず不安になってしまう人も多いと思いますが、次の3つのことを順に行えば、故人を最高の形でお見送りできるはずです。

某大手葬儀会社に20年間にわたって勤務し、「考える葬儀屋さんのブログ」の管理人でもある赤城啓昭さんの著書『子供に迷惑をかけないお葬式の教科書』(扶桑社)より

突然身内が亡くなった時の正しい手順についてご紹介しましょう。

 

■手順1:「安置場所」を考える

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遺族がまず直面するのは故人の移動先、安置場所の問題です。

主に6つの安置場所がありますが、それぞれに良い点と懸念すべき点があります。

1:自宅……故人や遺族の希望を叶えることはできますが、持ち家でないとできない。また近所にも亡くなったことがバレやすくなります。

2:マンション、アパート……自宅と同じく故人や遺族の希望を叶えられますが、安置スペースに余裕がなく、管理人への報告も必要です。

3:葬儀社の霊安室……とりあえず安置することはできますが、ほとんどが有料。また葬儀社によって霊安室のクオリティに差があるので、よく確認する必要があります。

4:貸し葬儀式場……安置する場所はお葬式で使用する式場の建物内にあるため、移動する必要がありません。

ただ、霊安室を持っていないところが大半で、持っているところでも死亡の段階で葬儀式場が決まっていないと使うことができません。

5:火葬場……費用が安め。そもそも霊安室がほとんどなく、あっても受け入れ数が少ない。そして安置環境が良くないことが多いです。

6:病院……費用はかからないことが多いが、長時間の安置は無理なので、次の安置場所を探す必要があります。

どこにするかを搬送担当の葬儀屋さんと相談して、安置を済ませましょう。

 

■手順2:「お墓」のことを考える

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「まだお葬式の日時すら決まっていない段階で、お墓のことを考えるの?」

と思われるかもしれませんが、ビジネスと同じように、ゴールが決まらないと迷走してしまいます。

お葬式のゴールは、遺骨をどうするかということ。

お墓のことを考えると、自ずと葬儀の形なども見えてきます。

お墓を持っていない人は、お葬式に関しては自由です。宗派がわからない場合は親戚に確認を取りましょう。

将来的に遺骨をどうするかは考えなくてはなりませんが、葬儀が終わってからで大丈夫です。

お墓を持っている人の場合は、次の2つになります。

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a:寺と檀家の関係を結んで購入した場合

お墓を運営しているお寺の宗派に入信して、日頃から信仰する関係になっています。

葬儀の流れの決定権はほとんどお寺にあるため、まずはお寺に連絡を入れましょう。

 

b:寺と檀家の関係を結ばずに購入した場合

宗派は関係なく、お寺はお墓を管理するだけの大家さんみたいな存在。

自治体が運営している公営墓地も当てはまります。

納骨先は保障されており、お寺の都合は考えずに葬儀を行うことができます。

 

■手順3:「葬儀社」のことを考える

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良い葬儀を行うために一番重要なことは、良い葬儀屋さんを選ぶことです。

本来であれば、亡くなる前からある程度時間をかけて事前相談していないと難しいのですが、ここでは時間がない状況での最善の方法をご紹介しましょう。

まずは、近所の葬儀社を3社選びます。

それぞれに電話をかけて人数や日程などの詳細を伝え、1時間以内に見積もりを送ってもらいます。

見積もりが揃ったら、安い順に呼んで話を聞きます。

時間の目安は1社で1時間。

その持ち時間でプレゼンできるようでないと良い葬儀社とは言えませんし、遺族の集中力もそのくらいが限界です。

そして2番目に呼んだ葬儀社には、1社目よりも見積もりが高い理由を聞きます。

そこで納得のいく説明が受けられたら、1社目より3社目のほうが高評価になります。

3社目には2社目より高い理由を聞き、同じように評価します。

最終的には3社の中から高評価の葬儀社を選びますが、どれも甲乙つけがたい場合は、1番目に話をした最安値の葬儀社で良いでしょう。

相見積もりを嫌がられたり、他社の悪口を言う葬儀社は、候補外にして間違いありません。

また、話の最後にぜひ「見積もっていただいた人数で予定通り葬儀を行ったら、追加費用は一切払いませんがいいですか?」と念を押してください。

そこで「いや、他にも追加事項が……」と言い始める葬儀社もアウトです。

 

【参考】

『子供に迷惑をかけないお葬式の教科書』赤城啓昭・著(扶桑社)