騒音、ニオイ…。経験者だから分かる「マンション大規模修繕」の実情と対策【工事中編・2】

 

セーラム / PIXTA

マンションに住んでいると、いつかはやってくる大規模修繕。

外壁の補修や塗装、防水工事などを行って、劣化した部分を回復させることは、資産価値の維持のためにも重要です。

筆者は中層と高層、2つの賃貸マンションで、2度の大規模修繕を体験しました。

筆者にとってマンションは住まいでもあり仕事場でもあるため、騒音やニオイに長時間悩まされました。

その体験をもとに、上手に工期を過ごすヒントを紹介していきます。

前回の【準備編】【工事中編・1】に続いて、今回は【工事中編・2】として騒音について取り上げます。

 

■コレはムリ!我慢できないほど音が大きい工事は「足場の組み立て」だった!

工事の期間中、最も大きな音がしたと筆者が感じたのは「足場の組み立て」です。

タカス / PIXTA

なかでも足場の支柱を固定するときのドリルの音は、躯体に穴を開けるためとても大きく、振動もあります。

最初の一撃!……という感じで、工事が始まっていきなりブルーな気分になりました。

さらに、足場の部材を固定するためにハンマーで叩く音は金属音なので、とても響きます。

タカス / PIXTA

中層マンションのときは自宅で仕事中だったため、耳にフィットする形のイヤホンで音楽を聴いてみましたが、無駄な抵抗でした。

振動もあるからです。

ただ、爆音ではあるのですが、本当に音がひどいのは自分の部屋の付近だけなので短時間です。

食事の買い出しなど、何か外に出る予定があるなら、大きな音が近づいてくるタイミングを見計らって出かけるようにすると良いかと思います。

 

■爆音ではないけれど…音が気になる工事は「外壁の修繕」!

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筆者が大規模修繕を体験したマンションは、いずれもタイル貼り、つまり「外壁の修繕」でした。

外壁の修繕はまず、タイルやモルタルが躯体から浮いてないかを調査する、打音検査の「カリカリ~カリカリ~」「コンコン、コンコン」という音から始まります。

気になる音ではありましたが、音自体が大きいわけではありません。

問題は、その後です。

スムース / PIXTA

打音検査で外壁に浮きが見つかったり、タイルに欠けやヒビなどの損傷があった場合、その修繕で出る音はさらに大きくなるんです。

躯体まで穴を開けて樹脂やピンを入れ、外壁の浮きを直す作業が行われる場合は、ドリルの音がします。

足場の組み立て時ほどの音や振動はないですが、穴を開ける数によってはかなり気になると思います。

損傷したタイルの修繕は、古いタイルを取り除くときにノミやハンマーの「コツコツ」「コンコン」という部屋全体に響くような音があり、電動ノコギリの音がすることもあります。

どんな音がどのくらい続くのかは、外壁の状態に大きく左右されます。

修繕が必要な部分には、打音検査の後にテープなどでマーキングされますので、見える範囲でチェックしてみてもいいかもしれません(絶対に、足場に出てはいけません!)。

タイルに損傷がないのにマークが付いている場合は、浮きを直すためにドリルの音がすると思います。

その場合はよく見ると、目地が交差する場所に穴を開けるためのマークが付けられます。

その数だけ、ドリルの音がするはずです。

損傷がある場合は、ノミやハンマー、電動ノコギリの音がすると思っておきましょう。

もしマーキングがなければ、ラッキーです。

修繕の音としてはどちらの場合も、自分の部屋の付近以外は気になりませんでした。

自分の部屋付近の工事中はちょっと辛いですが、ヘッドホンやイヤホンで音楽を聴いていれば、しのげると思います。

とはいえ、食事のときに音がしていると落ち着かないものです。

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筆者は工期中、昼ご飯は作業員の休憩時間に合わせて食べていました。

ちなみに、中層マンションの工事では、12時から1時間の昼休みに加えて、10時と15時前後にも30分程度の休憩がありました。

 

いかがでしたか?

足場の組み立ては爆音ですが、時間は短め、外壁の修繕は爆音ではありませんが、場合によっては長時間になると思います。