スイスは95℃の熱湯で洗濯する!? 「お湯で洗濯する」ことのメリットとは

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みなさんは、お湯で洗濯することはありますか?

お風呂のお湯を温かいうちに洗濯に使っている、という方はいるかもしれませんが、それも”節約のための副産物”にすぎず、わざわざお湯で洗濯する人は少ないかもしれませんね。

筆者が住んでいたスイスでは、お湯……いや、時には”沸騰寸前の熱湯”で洗濯を行います。

お風呂のお湯を温かいうちに使うようにされている方はお気づきかもしれませんが、汚れが落ちやすいというメリットがあるんです。

 

■スイスではお湯、ときには「熱湯」で洗濯する

スイスでは、気候、習慣的に洗濯を毎日することはありません。

湿気がないので服が臭わないのです。しかも1家に1台洗濯機があるのが一般的な日本と違って、アパートに1台、それを住民で順番に使う具合です。

その代わり、スイスの洗濯機はかなりすぐれもので、95℃(沸騰寸前!)のお湯にも対応できます。

洗濯するときは、白色と色物に分けて、素材によって洗濯の仕方を変えます。リネンやシーツは95℃の熱湯で洗濯します。高温で洗われた洗濯物の白いこと、美しいことといったらありません。

もちろん高温で洗濯するといたみやすいので、リネンでも40度くらいで洗濯する人もいます。それでも、日本よりも随分高温ですよね。

 

■日本の洗濯機は、何度まで耐えられる?

スイスでは、ほとんどの洗濯機が高温対応していますが、日本の洗濯機どうなのでしょうか? 各メーカーにそれぞれ尋ねてみました。

・日立

50度以上のお湯を使った場合、ゴムやプラスチック部品が変形し、水漏れ等の不具合を起こすことが考えられ、BD-V9800Lを含めた弊社のすべての洗濯機では、50℃以上のお湯のご使用は避けていただくようお願いしております。弊社では、98℃の高温が使える洗濯機は販売しておりません。

・パナソニック

弊社のななめドラムには温水コースを搭載しており、約15・30・40・60℃の水温設定ができます。

・東芝

弊社「洗濯機」の現行品につきましては、現在98℃の温水で洗濯できる「洗濯機」の取り扱いがなく、ご案内致しかねる状況でございます。

60℃の高温水で洗濯できるものがあるのがうれしい発見です。

 

■お湯で洗うときの注意点

お湯で洗うときは、色物と白物を分けること、そして洋服についている表示に従うことは必須です。

入浴剤の入ったお風呂の残り湯などは使えません。つけ置き洗浄は、ぜひ水ではなく、お湯を使ってみてください。筆者もお湯をわざわざくんで洗濯機に入れてつけ置き洗浄します。すると落ちにくい汚れも水で洗うよりはずっときれいに落ちると思います。

アレルギー、花粉症、PM2.5など空気汚染の問題が年々増加しています。高温で洗うと消毒できるので、日本の洗濯機がスイスやドイツの洗濯機と同じような高性能のものになることを願います。

 

温度を上げれば、びっくりするほど汚れは落ちやすくなります。

スイスでは、ドライクリーニングも高温液体で行ってくれるんです。

そのおかげか、長年愛用していたトレンチコートをスイスでドライクリーニングに出したら、襟、袖、すそに付いていた黒ずみが、すっかり洗浄されてまるで新品のように!

日本では取れないと諦めていたので、洗浄能力の高いことに驚きです(その分、ドライクリーニング代は日本よりも高いのですが……)。

落ちないと諦めていたものでも、水温を上げるだけで落ちるのですから、ぜひ欧州の高温洗濯の技術を参考にしていただきたいですね。