なぜ新宿なのか?【新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます】

 

新宿駅西口に夜な夜な出没していた屋台に座り、上司・部下の関係だった鳥と鳥夫が醤油ラーメンをすすったのはもう10年以上前の秋。

当時、鳥は最初の夫と別居中で、仕事にすがりながらなんとか自分を建て直そうと頑張っている頃でした。

中央線に住んでいた鳥と、京王線に住んでいた鳥夫がご飯を食べて帰るのは、いつも二線の分岐点である新宿。

それから数年後、喫茶室ルノアール新宿西口駅前店で鳥夫から気持ちを打ち明けられ、お付き合いするようになりました。

2年後に再婚し、7年後にこの新宿に家を建てることになろうとは、このときは想像だにしていませんでした。

 

■トカイナカから都心へ

初めまして!

大好きな新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥と申します。

気が弱く心配性なアラフォー女です。

夫は鳥夫。

気の弱さは鳥より若干マシです。

これから日刊Sumaiさんにてこの小鳥夫婦の巣作りについて綴らせていただくことになりました。

どうぞよろしゅうお願いいたします。

さて、今回は記念すべき初回ということで、我が家の一番の特色である立地についてお話しさせてくださいませ。

都心3区(千代田区・中央区・港区)などに比べたら安いですが、それでも庶民の鳥夫婦にとって新宿の坪単価は充分高いものでした。

あおぞら37 / PIXTA(ピクスタ)

特に鳥は物欲もなく小心者な奴だったので、鳥夫が「都心に家を建てたい」と言い出したとき、「また変なこと言い出しやがった……」と思いました。

当時二人は自然溢れるトカイナカに建つ築40年の賃貸マンションに住んでおりました。

「そろそろ家を持とうか」という話が始まったのも、その中古マンションの別の一室が1,900万円で売りに出されていたことがきっかけで。

都心なんて発想は微塵もなかったのです。

「都心に家を建てるなんて怖い。悪い人がいっぱいいるよ……」と怯える鳥を傍目に、都心の土地を探し始めた鳥夫の瞳はらんらんと輝き始めました。

そんな鳥夫を見ているうちに、「己の無駄な恐怖心のために、夫の人生を小さきものにしてはならぬ」という目に見えぬ存在の声が耳に……。

というのはうそですが、瞳を輝かせている鳥夫に従うことにしたのです。

 

■上物よりも立地重視

マイホームを検討するとき一番の制約条件となるのは予算ですよね。

そしてその限られた予算を土地と上物にどう配分するかの意思決定が求められます。

鳥夫婦の場合、予算を10とすると、立地:上物=7:3、もしくは6:4、という価値観でした。

そう、上物(家)よりも立地(土地)重視でした。

理由は以下。

鳥夫の理由
・資産価値(上物はコスト、土地は資産)
・上物に興味ない
・都心が好き。都心は土地が高いから土地に予算を割きたい

鳥の理由
・資産価値
・土地の影響を強く受ける性格

 

■土地の影響を受ける性格

上記のうち「資産価値」はよく聞きますが、「土地の影響を受ける性格」は一般的な理由ではないですよね。

でも鳥にとっては死活問題でした。

エリアにはそのエリア独特の雰囲気があります。

鳥はこれを勝手に「土地のにおい」とよんでいますが、賃貸でさまざまな場所に住んできた経験から、自分が土地のにおいに強く影響を受ける性格という自覚があったのです。

例えば、若々しい・自由・サブカル文化のにおいに溢れる中央線高円寺駅の駅近に暮らしていた時期は、部屋は築50年の安アパート。

マノリ / PIXTA(ピクスタ)

でも、どんどん元気になり自分らしさを取り戻してゆきました。

逆に、決して坪単価は安くはない某人気駅の駅近でも、土地のにおいが好きになれず、どんどん気力が落ちて良くない方向に進んでしまったこともありました。

過去の賃貸暮らしは、このような好悪つけられる体験しかありません。

そんな鳥が相性の合わない土地で今後何十年と暮らすことになったら……

もう不幸な未来100%!! ますます変な人となり手がつけられなくなってゆく鳥の姿が見えました。

やたら植木鉢を集めたり、動物を多頭飼いしたり……(あれ? いまの鳥のこと……?)

と、とにかく、「今後何十年と暮らすマイホームの立地は、今後の二人の人生を大きく左右する」と思って怯えていたのです。

 

■新宿に暮らして2年経つ実感

詳細はまた今後書かせていただきますが、探しを始めてわずか3か月で今の土地に出会えました。

エネルギッシュ、自由、懐の深さ、混沌、ビジネス、自立、欲求に素直、優しさ、切なさ、などなど、このようなにおいを持つ(と鳥が感じる)新宿エリアに。

数々のトラブルをくぐり抜け、こだわりの詰まった注文住宅を建てて2年経ちます

新宿のにおいに助けられて、内向的で消極的だった鳥夫婦が外向的になり、人生や仕事にアグレッシブな姿勢へと変わってきました。

当初の1,900万円から話が大幅に拡大してしまいましたが、新宿に家を建てるという選択はたいへん良かったと感じています。

他でもない自分自身が、その土地にどんな雰囲気を感じるか、そこで暮らすことでその後の人生にどんな影響が出そうか、を感じて立地を決める方法。

鳥はお勧めしたいです。