3人に1人が「3世代同居」を希望?「親と一緒に住むコツ」をリアル同居夫婦に聞いてみた

yukosekine / PIXTA

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あなたは、自分たち夫婦と子ども、そして親(または義親)の3世代で同居したいですか?

「したい・したくないに関わらず、いつかはしないと……」と覚悟を決めている人、「積極的にしたい!」と思っている人、「絶対にしたくない!」と思っている人。様々いるでしょう。

一般的に「親と同居なんて嫌」という人が多いイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

■3人に1人が、「3世代同居」を希望しているらしい

株式会社オウチーノが行った調査を見てみると、首都圏に住む20〜49歳の子持ちの既婚男女のうち、「3世代同居したい」が15.5%、「自分の親とならしたい」が17.9%、「配偶者の親とならしたい」が3.1%。

約3人に1人以上(36.5%)が、同居を希望しているという結果に。

すでに「自分の親と3世代同居している」、「配偶者の親と3世代同居している」を足すと、全体の46.4%が、3世代同居をしたい・既にしている人ということが分かったのです。

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一方、「3世代同居したいと思わない」と回答した人も45.0%と、ほぼ半々。まさに賛否両論の3世代同居。

あなたもいつかは“3世代同居”を考える時がくるかもしれません。

そこで実際に3世代同居をしている人たちに、リアルなメリット・デメリットを聞いてきました。

 

■リアル同居者に聞いた! 3世代同居の「メリット」は?

3世代同居のメリットは何があるでしょうか?

先述の調査結果で最も多かったのが、「自分や子どもが急病の時に心強い(14.2%)」ということ。

共働きが増えている現代ならではの回答ですね。

実際に同居している人に聞いてみると、このように答えてくれました。

「子どもが小さいうちは、急な発熱などで保育園からお迎え要請がくる事も頻繁にあります。

仕事ですぐには迎えに行けない時、代わりにお迎えに行ったり、家で様子を見ていてもらえるのはかなり安心です」(30歳女性・共働き・自分の親と3世代同居)

調査結果では、「親・義親が急病の時にすぐ対応できる(11.8%)」、「子どもが祖父母と触れ合うことができる(10.0%)」と続きます。

歳をとっていく親の体調にも目が届く安心感や、孫と過ごす喜びを感じてもらえるなど、“親孝行”の視点からも同居への支持が集まっているようです。

 

■金銭面にもメリットはあるけど……

他にも「家事のサポートをお願いできる(8.0%)」、「税制面のメリットがある(6.4%)」、「住居費が節約できる(5.4%)」、「食費・水道光熱費が節約できる(3.7%)」など、金銭面や家事負担などの点からメリットを感じる人もいるようです。

ところが、お金の面ばかりが先行してしまうと、こんな意見も。

「将来的に家を建てたいので貯金するためにも、子どもが小さいうちだけ同居して家賃と生活費を節約することに。

家事負担を軽減できる点でも助かってはいますが、やっぱり自分の親ではないので、気を遣ってしまってストレスはかなり溜まっています。はやく別居したい……。」(20代女性・専業主婦・相手の親と3世代同居)

次は3世代同居のデメリットについて見てみましょう。

 

■3世代同居したいと思わない理由、第1位「気遣いが増える」

反対に、「3世代同居したいと思わない」の懸念点はどこにあるのでしょうか?

先述の調査結果によると、「気遣いが増える」が25.8%、「プライバシーが確保できない」が17.8%、「生活時間やリズムが違う」が17.5%、「価値観が違う」が17.4%、「干渉を受けやすい」が15.1%、「性格が合わない」が6.2%。

とくに、2世帯住宅などでなく、同じ空間で暮らしているパターンでは、台所・お風呂・洗濯が好きなときに使えないなど、物理的な問題も発生し、小さな不自由も積み重なるとストレスになるようです。

「性格の不一致は仕方ないので、相手の親に言いたい事を我慢せずコミュニケーションをとるように心がけています。

だけど遠回しに伝えようとすれば上手く伝わらず、直球で言えば『言い方がキツい!』なんて怒られたり。

夫もどっちの味方をすれば良いのか戸惑っているようで、それもまたストレスになります。

乳児がいるのですが最近はストレスが私の体調に出て、母乳が上手く出ない時も……」(20代女性・専業主婦・相手の親と3世代同居)

というシビアな意見も……。

 

■同居とまではいかないけど、「近居」もいいね!

また、「距離感があった方がうまく付き合える」(43歳/女性)や「必要が生じたら(介護等)考えるが、自立して生活できるうちはそのほうがいいと思う」(39歳/男性)といった、お互いの生活を尊重する声も挙がっています。

「夫婦両方の実家のちょうど真ん中あたりに近居しています。

自分たちの生活を守りながら、子どもの急病時のサポートを頼めたり、自分の親の体調もこまめに見られるので安心感は抜群。

子どももこまめに両祖父母と遊んでもらえるので喜んでいます。自分もたまに子どもと一緒に実家に泊まってリラックスできています」(29歳女性・共働き・近居)

という、近居で心身ともに上手く生活できている人もいるようです。

 

3世代同居は、気遣いが増えるなどのデメリットもある一方、共働き夫婦・待機児童が多い現代において祖父母に子どもを見てもらえる点は大きなメリットになります。

また同居により、高齢者の孤独死などのリスクも減るなど、上手く行けばすべての世代が安心して暮らせる仕組みにもなりえます。

同居は難しくとも、二世帯住宅の活用や近居などによって、家族のつながりを持ち、かつ同居に近いメリットを享受することこそ、現代に合った暮らしなのかもしれませんね。

 

(オカダヒロタケ)

 

【参考】

「3世代同居」に関する実態調査 – ​​株式会社オウチーノ