クリスマスシーズンいよいよ到来!「聖ルシア祭」って知ってる?

いよいよもうすぐクリスマス。

北欧と南欧には、クリスマスシーズンの始まりに、「ルシア(ルチア)祭」というお祭りがあります。

「ルシア祭」とはキリスト教の聖人聖ルシアの聖名祝日を祝うお祭りです。

12月13日の早朝には、筆者の住むスウェーデンでも「サンタク・ルシア(サンタ・ルチア)」が歌われます。

早朝に始まるルシア祭。夜にはあちこちでコンサートも開かれ、一日光と歌に包まれるのです。

今回は、そんなスウェーデンの聖ルシア祭についてご紹介しましょう。

 

■早朝から始まる「ルシア祭」

ルシアとは、キリスト教の信仰のために殉教した女性のこと。暗闇に光をもたらす守護聖人として、日照時間の少ない冬の北欧で特に愛されている、聖人のひとりです。

12月13日のまだ暗い早朝から、学校や教会、ショッピングモール、保育園など、街のあらゆる場所で「ルシア祭」は始まります。

頭にろうそくをのせ、白いドレスを着ているのが、主役の「ルシア」役。「サンクタ ルシア」と歌いながら登場します。

ルシアの後を、「ターナ」と呼ばれる女性たち、白い帽子をかぶった「星の少年」が続きます。

クリスマスソングを歌ったり、保育園児たちは、サンタやジンジャークッキーマンの服を着ることもあります。

 

■「ルシア役」は、みんなの憧れ!

Rolf_52 / shutterstock

Rolf_52 / shutterstock

「ルシア」役に選ばれるのは、歌がうまく、学校の成績もよく、友達からの人気もある女の子。スウェーデンの女の子のあこがれです。

でもルシアになりたいと思うのは、女の子だけではありません。ルシアにふさわしい人間なら、男の子だってOKなんです。保育園や小学校では男の子のルシアだっていますよ。

「ルシアは、長い金髪の美少女」というイメージがありますが、移民の血を引く女性もルシアに選ばれています。

長い間、スウェーデンの各地で、その街のルシアが新聞で公募されていました。「ルシア」役に応募した女性たちの顔写真が新聞に掲載され、市民が投票してその年のルシアを選んだのです。

現在では、新聞での公募はなくなり、高校の音楽課程の生徒たちが、自分たちで投票して、ルシアを選びます。

友人から選ばれるということで、やはりルシアになるということは、大変名誉なことなのです。

 

■絶品!身体を温める「サフラン」入りのパン

ルシア祭は、早朝の、しかも外で行われます。そんなルシア祭に欠かせないのが、サフラン入りのパンです。

鮮やかな黄色と、ふわっと香るサフランの香り。この香りが、ルシアの香りです。サフランには体を温める効果があるので、寒いときにはおすすめのお菓子です。

寒くなってくると、あちこちにサフラン入りのパンが並びます。パンの形はそれぞれで、各家庭の伝統の形もあります。

サフラン入りのパンやドーナツ。雪の結晶の形をした揚げ菓子。ホットケーキの種に似たものを、専用の型に入れてあげます。砂糖をかけた、揚げワンタンのような味です。

 

12月13日の聖ルシア祭が終わり、サフライン入りのパンが姿を消すと、いよいよクリスマスです。

寒い季節に、スウェーデンの聖ルシア祭の香りがするサフランをお菓子やお料理に取り入れて、少しスウェーデンのルシアを感じてみませんか?