TV付けっぱなしにしてない?「悲しいニュース」が子どもに与えるストレスとは

kou / PIXTA

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家のテレビは付けっぱなしですか?

とくに見ているわけじゃないけど、なんとなく付けっぱなしにしているのが習慣化している、という家も多いでしょう。

もしかしたら、それはあなたや、大切な家族の心に、小さなキズをつけている……かもしれません。

 

■テレビの悲惨なニュースが、見ている人にストレスを与える?

テレビをつけると、毎日どこかで悲しいニュースが流れています。悲惨な交通事故、世界のどこかで起きている重大事件に、戦争やテロ……。

このようなニュースを見聞きするとき、わたし達は知らず知らずのうちにストレスを感じている、というのです。

「テキサス州A&M健康科学センター」は、この問題について警鐘を鳴らしています。

わたし達はその事件から遠く離れた所に住んでいるかもしれませんが、テレビを付け、新聞を開き、WEBサイトをワンクリックするだけで、すぐそこへ引き寄せられるのです。

さらに臨床学助教授のデッカー氏は、その健康被害について詳しく説明をしています。

思考と体はつながっています。(悲惨なニュースから受ける)強烈な“負の感情”は、頭痛や、高血圧、消化系に異常をきたし、免疫力が落ちるなど、健康被害をもたらします。

健康な人はもちろんのこと、不安や抑うつと戦っている人たちにとって、ネガティブなニュースを長時間見ることは、より悪影響だというのです。

 

■「悪いニュース」を流しっぱなしにしない

ノンストップで流れてくる、暴力や惨事のニュース。

ついつい、わたし達はそれを長時間観続け、聞き続ける傾向があります。そうして、自分の怒りやショックに全く気づかない状態に陥っています。

まずは「自分がニュースからストレスを感じているかどうか、自分で意識を持つ」ことが大切なのだそう。

ニュースが心身に及ぼす悪影響は人それぞれ。もし、心拍数が速まったり、イライラしたり、ガッカリしたりと感情的になるようなら、それは悪影響を受けているということ。

そっとテレビをOFFにして、まずは気持ちを落ち着かせましょう。

ただなんとなく流しっぱなしにするのではなく、ニュースをチェックする適量な時間を計画するといいそう。

自分には自分の生活があるということをしっかりと自覚し、十分な休息、食事、運動を欠かさないことが、なによりも大切です。

 

■子ども達を「ニュースのストレス」から守る

さらに、「テキサス州A&M健康科学センター」は、「ニュースは“大人向け”で、大人だけが情報を理解しているのだから、子どもは大丈夫」と思い込むのは早計だと、警告しています。

わたし達が気づかないうちに、子どもたちも、ニュースの画像や話から、精神的な攻撃を受けているのだそう。

しかし子ども達は、自分の内に沸き起こったその苦しみ(ストレス)を、どう表現したらいいのか分からない場合があります。それで、突然静かになり、はっきりした理由がないのに攻撃的になったりするのだと言います。

そんな時は何が起きているのか、子どもたちと話し、子どもたちには大丈夫だと安心させてあげましょう。

親が健全な対応を心がけることが、子どもたちの心を守るために何よりも大切だと、デッカー氏はアドバイスしています。

 

世界のあらゆる情報を瞬時に手に入れられる、便利な世の中になったからこそ、その取捨選択はとても大事だと言えます。

時には、付けっぱなしのテレビを止め、家族でコミュニケーションを取ることが大切なのかもしれませんね。

 

【参考】

Texas A&M Health Science Center