動画再生数は88万!2017年スタート!「くらしのラボ」って知ってる?
2017年2月にスタートしたTEPCOの「くらしのラボ」って、知っていますか?
毎週月曜日に動画がアップされ、「くらし」をテーマに家電の情報を配信しています。
再生時間は最長でも2分程度で、電車の中などでも気軽に楽しめます。
動画の内容は、どれも日々の生活で、ちょっとした疑問や不安なことに答えてくれる動画が多く「そうそう、これ知りたかった!」というものばかりです。
単なる家電の機能紹介ではなく、あくまでも、生活の中にある疑問点、問題に向き合って解決する内容となっています。
そんな「くらしのラボ」の「いいね!」や「フォロワー数」はそれぞれ2万を超えており、動画の再生数の最高はなんと88万ビューを越えています。
- 中村剛さん
- 広渡千恵子さん
「くらしのラボ」を運営しているのは、『TVチャンピオン』のスーパー家電通選手権で優勝した経歴を持つ東京電力エナジーパートナー リビング事業本部 副部長の中村剛さんと、同社の商品開発室 開発企画グループ 課長代理・広渡千恵子さん。
この2人に「くらしのラボ」について、家電プロレビュアーの石井和美さんにインタビューしてもらいました。
「くらしのラボ」誕生のきっかけは、16年前の銀座のショールームからだった!
まずは、「くらしのラボ」誕生のきっかけから聞くことにしました。
――16年前の2002年、銀座6丁目にオープンした『TEPCO銀座館』というショールームが、そもそもの始まりだったとか。
中村さん 「その当時は『家電を積極的に比較して選ぶ』というのがほぼ意識されていない時代でした。
来館された際に、ご自宅で使っている家電を聞いても、メーカーすらわからない方がほとんどでした。
でも、実際には選び方や使い方は大切です。
そこで、くらしと電気をテーマに、家電の上手な選び方と使い方をご提案するショールームをスタートしたのです」
その年に中村さんは、テレビ東京『TVチャンピオン』のスーパー家電通選手権に挑戦し、見事に優勝。
『TVチャンピオン』優勝の反響は大きくて、結果的にTEPCO銀座店のPRにもなり、メディアから多数取材を受け、ショールームにたくさんの来場者があったという。
中村さん 「このショールームは家電を販売してないからこそ、製品をじっくり見ていただくことができて、お客さまからご質問があれば、ニーズに合わせて具体的にお答えするようにしていました(注・現在、ショールーム『TEPCO銀座店くらしのラボ』の運営は終了しています)。
『くらしのラボ』は突然始まったのではなく、以前から同じコンセプトでずっと続けていたものです。
そして今は、時代に合わせて形を変え、動画配信でくらしに役立つ情報をお届けしています」
――TEPCO銀座館くらしのラボは具体的にどのような展示を行っていたのでしょうか。
中村さん 「家電を実際に試せるようにしており、体験型ショールームを標榜していました。
当時の家電量販店では、試すことまでは、ほぼできませんでした。
例えば掃除機であれば、畳、フローリング、じゅうたんの床材と簡易ゴミまで用意して、お手入れも全部できるようにしました。
そういった”実際に試せる”ということを始めたのは、『TEPCO銀座館くらしのラボ』が最初だったんです」
――お客さまと直接対面し、家電に対する悩みや疑問点に答えていた経験があるからこそ、今のわかりやすい動画ができたのですね。
でも、なぜメインの動画配信を、自社のwebサイトではなくFacebookページにしたのでしょうか。
中村さん 「Facebookページで配信するのは初めての経験でしたし、見に来てくれる人がいるかどうか、といった不安もありました。
でも、より多くの方々に見ていただけるのは、自社サイトよりもSNSだと思いトライしたのです」
それが功を奏して、たくさんのユーザーが閲覧してくれるようになったのです。
SNSの訴求力の凄さを再確認したと中村さんも驚いていたのだとか。
「良質なくらし」のための家電選びはどうすればいい?
最近はさまざまな情報があふれていて、家電を選ぶのも、どんな情報を参考にしたらいいのかわからないことがありますよね。
どのように選んだらいいのかを、中村さんに伺いました。
――動画はいろいろなパターンがありますよね。何パターンあるのでしょうか。
中村さん 「現在は3パターンです。『教えて家電王』がシンプルに家電の選び方、使い方で、『マスター家電ドラマ』は、くらしのシーンに重点をおいて、より具体的に家電を紹介しています。
『くらしドラマ』は夫婦の日常を切り取り、メンテナンスやちょっとした便利な知恵などをドラマ仕立てで楽しめるようになっています。
毎週月曜日にアップロードし、1年間で52本公開しました。
何が一番いいのかは人によって違うので、いろいろな価値観で表現するようにしています」
――広渡さんは家電についてのこだわりなどはありますか
広渡さん 「私はどちらかというとお手入れなどはしたくないタイプですね(笑)。
ですから、私のような人のために家電の初歩的な疑問に答えられれば、と思っています。
例えば『スチームアイロンの吹き出し口から白い粉が出てしまったら?』『炊飯器のフタは取って洗わなければならないの?』……など、くらしドラマのメンテナンス編の企画などをしました。
コメントもよくついているので、みなさん興味あるところなのだなと実感しています」
――私はかなりズボラ派ですので、大変興味があるところです(笑)。
中村さんは家電選びについて質問される機会も多いと思いますが、家電選びのポイントを教えてください
中村さん 「家電はライフスタイルや使うシチュエーションによって、その方にぴったり合うものは異なります。
家族の人数、動線、コンセントの位置など、置き場所や使い方にあわせて選ぶことを推奨しています。
万人に合うものはありません(笑)。
例えば掃除機ですが、吸引力が強ければ強いほうがいいという人がいる一方、ふだんからこまめに掃除をしているので吸引力はそれほど必要がないという方がいます。
そんな方には、掃除そのものが楽になる軽めのコードレスタイプをオススメします。
気軽に棚の上なども掃除ができて部屋中を掃除できるメリットもありますからね」
家電メーカーのCMなどを見ていると、つい高性能なものが欲しくなったりもしますが、確かに必要のない方もいますよね。
将来はお客さま同士が気軽に会話ができる場を提供したい!
――今後の展望についてお聞かせください
中村さん 「オープンから1年経過し、動画も増えてきたので、動画を探しやすくする整理をしたいですね。
YouTubeにも動画をアップしていまして、そちらはカテゴリ別に分けており、より検索しやすくなっています。
そして1年間の経験を活かして、もっともっとくらしに寄り添う情報をお届けできればと思っています。
コンセプトは「今日より明日は、ちょっといい暮らし。」です。
省エネやエコロジーは大事なのですが、例えば冷蔵庫の扉を早く閉めたり、冷蔵庫の庫内に省エネカーテンをつけたり、といったことだけが、省エネでないのです。
それより、扉を開ける時間が少し長くなったとしても、中身をチェックして、フードロスをなくしたり、清潔に保つなど、総合的なことを考えていただきたいなと思います。
『くらしのラボ』では、そういったところまで踏み込んでいけたらと思っています」
――省エネカーテンは逆に電気代が上がってしまったり、雑菌が繁殖したり、逆効果になる場合があるといいますよね。
細かい節約も大事ですが、根本的なことを考えていかないといけないですね。
中村さん 「また、視聴者とのコミュニティを作っていきたいですね。
Facebookページで動画配信を始めたのは、ユーザーとコミュニケーションをしたかったからです。
現状では『くらしのラボ』とお客さまが一対一で会話をしている状況ですが、お客さま同士が気軽に会話できる場にしていきたいと考えています。
――ありがとうございました!
まだまだ進化しそうな「くらしのラボ」。
今後の展開がさらに楽しみですね。
日ごろのくらしに役立つ情報が満載なので、ぜひチェックしてください。
インタビュー/石井和美
撮影/山田耕司(扶桑社)
Sponsored by 東京電力エナジーパートナー