部屋を効率良く温める「暖房器具」の使いわけ方~プロが教える!
1〜2月はこれからグッと寒くなる時期。
そんな時に重宝するのが、エアコン、石油ファンヒーター、オイルヒーターなどの暖房器具。
暖房器具は、使い方や用途によって温まり方の効果が違うので、効率的かつ効果的に活用できるよう使い分けることが大切です。
ここでは、効果的な暖房器具の使い分けについて紹介します。
今年は「石油ストーブ」が人気!

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今年は原油価格が下落傾向にあり、石油ストーブや石油ファンヒーターに注目が集まっています。
灯油代が安くなってきているので、エアコンから替えるという方も増えています。
運転開始からの立ち上がりが速く、あっという間に足元から温まる点も人気のポイント。さらに、空気が乾燥しにくいことも石油ファンヒーターの特徴です。
ただし、灯油の購入や保管、灯油タンクへの補充などの手間がかかりますし、火を扱うので、寝室や子ども部屋などにも向きません。定期的に換気を行う必要もあります。
小さなお子さんがいるご家庭ではストーブ用のガードなどを利用しましょう。石油ストーブの上に洗濯物を干して、うっかり落として火事になるといった事故もありますから、人がいるところでの使用が前提となります。
エアコンは「併用する家電」の消費電力にも要注意!

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一方、エアコンは省エネ性が高いと言われていますが、乾燥するので冬は加湿器が欠かせません。足元が暖まりにくいことから、電気カーペットを使用する方も。
エアコンだけでなく、電気カーペットや、電気使用量が高いスチーム式加湿器を併用すると、ランニングコストは高くなりがちです。
エアコン単体で使用する場合は効率的ですが、他にどういった暖房を使用するのか、エアコン以外の家電製品の電気使用量も確認しておきましょう。
エアコンの電気代そのものが気になるのでしたら、やはり最新の省エネタイプを選ぶとよいでしょう。10年前の製品と比べて電気代が電気代が大幅に安くなります。
空気を汚さず乾燥しにくい「オイルヒーター」は寝室や子ども部屋に

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就寝時や子ども部屋の暖房であれば、オイルヒーターがおすすめ。
密閉容器内の難燃性の油を電熱器で暖めるため、空気を汚さず、乾燥もしにくいのが特徴です。
温風を使わないので温度のムラがほとんどなく、部屋が均一に暖まり、表面温度もヤケドするほどの熱さにはならないため、小さなお子さんがいるご家庭に人気です。
ただし、消費電力は1,000W前後のものが多く、適用畳数が高ければ高いほど、消費電力も高くなります。マンションなどの密閉性が高い家屋では部屋では充分暖まりますが、木造住宅などでは暖まりにくく、電気代が高くなることも。
木造住宅では、リビングなどの広い部屋より、寝室や子ども部屋に向いています。
トイレや脱衣所は「小型ヒーター」でヒートショック防止を

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室温の変化によって血圧が急激に変化し、心筋梗塞や脳血管障害などにつながる「ヒートショック」対策として、トイレ・洗面・浴室など狭い場所で使用する、小さめの暖房も注目されています。
狭い場所なので、手軽に置ける場所をとらないセラミックヒーターやパネルヒーターを置くと安心でしょう。電気式ヒーターは電源が入るとすぐに温まります。
人の動きを感知して、自動でON/OFFする人感センサー付きであれば、消し忘れの心配もなく、お年寄りや子どもがいても安心して使えます。
暖房は選択肢が豊富です。それぞれのメリット・デメリットを理解して、用途に合ったタイプを選んでくださいね。