2015年の春、まわりが田んぼに囲まれた田舎で小さな平屋を建てました。
この連載では、注文住宅で建てた我が家の家づくりの記録を綴っていきます。
家づくりを決めた際、どういうスタイルの家に住みたいかを考えました。

毎日が旅館みたいに癒されています
私たち夫婦は旅行が好きで、その中でも一番の楽しみが旅館でした。
ホテルよりも断然、旅館派。和の空間と落ち着いた雰囲気が好きです。
毎日旅館みたいな空間で暮らせたら幸せだろうな、と夫婦で話していました。
そして、家づくりが始まってからまず決めたことは、資材や内装のことでした。
家の雰囲気は床材で大きく変わる
家づくりが始まってまず決めたのは床材。木の質感が味わえる無垢材に決めました。

リビングダイニングの床はナラ材
さらに旅館のような落ち着いた雰囲気を出すために、無垢材の中でもナラを選びました。
ナラ材は木目が美しく、重厚感もあるのでとても満足しています。

玄関からリビングダイニングまでの廊下
ただ、ナラ材は価格が比較的高めなので、最も良く利用するところだけに。
キッチン、リビングダイニング、玄関の廊下をナラ材に、その他の部屋は別の床材にしたのです。
障子を取り入れることで旅館のような雰囲気を演出
旅館への憧れもあり、リビングダイニングの窓には障子を設けることにしました。
ここの窓は特注の大きいサイズなので、障子も大きいものを造作しています。
障子で囲まれた空間は、心も和みます。

障子を通しての光は柔らかくて気持ちがいいです
障子は、家の中から見ても外から見ても、趣があって気に入っています。

障子と電球色の組み合わせ
和室ももちろん、障子にしました。

雪見障子から紅葉したシダレモミジを見る
この和室には雪見障子を選びました。畳に座った状態で眺める庭は格別です。

雪見障子から見る雪化粧のお庭
そして、プライバシーが確保されたままで庭が眺められるのも大きなメリットです。
家を建ててから雪の積もった庭を、初めて雪見障子越しに眺めたときは感動しました。
雪見障子は普通の障子よりは費用が少しだけアップするので、当初は考えていませんでした。
ですが、インターネットや雑誌などで雪見障子を見て家づくりの終盤で雪見障子を取り入れることを決めたのです。

雪見障子から新緑のシダレモミジ
和室に座ったり寝転んだりお茶したりして庭の植栽を眺める。
雪見障子のおかげで、リビングダイニングとはまた違った空間を味うことができています。
(つづく)