【あると便利な7つ道具】プロが教える「マンション内覧会」を成功させるテクニック

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購入した物件の完成お披露目会である「マンション内覧会」。
入居後に、売主と買主の間でトラブルになる事例が多いのは、買主の認識不足もひとつの原因です。
マンション内覧会を成功させるコツをご紹介するこのシリーズ。
前回は、書類の準備など「事前に行っておくべきポイント」をご紹介いたしました。
今回は、内覧会当日に持参すると役立つ「7つ道具」をご紹介します。
■1:書類と筆記用具

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まず必須なのが、書類(部屋の間取り図・内部仕上げ表)と筆記用具です。
書類は、前回ご紹介したように、あらかじめ少し工夫をしておきます。いろいろ書き込むので、原本ではなく必ずコピーを用意しましょう。
筆記用具は、多色ボールペンがお勧めです。
色ごとに情報を変えて記載していくと、内覧会終了時に売主に指摘をする際、確認がしやすいですよ。
■2:懐中電灯

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懐中電灯は、2つの目的で使います。
1つは、内覧会時は照明が設置されていないので、照明代わりに使います。
また、光が届きにくい箇所は、工事の際も同じ条件ですので、仕上りが不十分であることがあります。そのような箇所も、懐中電灯を使って、しっかりチェックしましょう。
もう1つは、仕上げ状況を確認するために使います。
懐中電灯を確認する面に平行に光をあてると、仕上げの凹凸やムラなどが陰影で現れます。細身のタイプの懐中電灯の方が、光を平行にあてやすいのでお勧めです。
■3:デジタルカメラ

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デジタルカメラは、2つの目的で使います。
1つは記録用。内覧会時にしっかりチェックをしたつもりでも、残念ながら後々問題が出てきます。
内覧会時からあった問題か、入居後に出来た問題か確認できるよう、写真だけでなく動画も使って記録を残しておきましょう。
もう1つは、高い位置や狭い箇所をチェックする時、デジタルカメラで撮影して、確認しにくい場所のチェックをするため。
点検口の内部を確認する時、デジタルカメラを点検口内に入れて撮影し、内部の状況を確認します。高い位置、低い位置も同じような使い方で、カメラのレンズを自分の目の代わりにします。
■4:脚立

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脚立は、持ち運びができる程度に小さいもので大丈夫です。
部屋の内部で、目線より高い位置は1/3程度あります。小さめの脚立があるだけで、死角がなくなります。
また、浴室天井裏は、脚立がないと確認ができませんので、持参をお勧めします。
■5:小さい手鏡

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小さい手鏡は、デジタルカメラ同様、直接目で確認をしにくい場所をチェックする時に便利な道具です。
低い位置、何かの裏などは、手鏡があるだけで確認ができます。
■6:ハンドタオル

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ハンドタオルは、通水試験の後の拭き取りなどに使います。
内覧会時点で使えるライフラインは、電気と水です。いずれも、実際に使ってみて、きちんと点くか、流れるか、確認しましょう。
水は、それに加えて、排水管からの漏水がないか確認しましょう。しばらく水を使い、点検口内を含め、排水管から水漏れがないか、デジタルカメラや手鏡を駆使して、確認をしましょう。
■7:メジャー

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メジャーは、部屋の幅や奥行き、高さなどが、図面の通りか確認するために使います。
稀に、部屋が狭いなど、寸法が間違っていることがあります。内覧会時にしっかりチェックをしましょう。
いかがですか? 内覧会で役立つグッズをご紹介いたしました。
一生に何度もない内覧会。そのために特殊な検査器具などを買いそろえるのはもったいないです。家にあるものを有効に使って、内覧会時の役立ちグッズとして使いこなしましょう。
次回は、いよいよ内覧会当日のチェックポイントをお伝えします。
【プロが教える「マンション内覧会」を成功させるテクニック】
※ 事前準備