このシリーズでは「え、なにそれ?」と思わず二度見したくなるユニークなネーミングの建材・設備をご紹介していきます。
取材させていただいたのは、1979年創業、大阪に本社をもつ「サンワカンパニー」。
ご紹介するのはドア。今回もなかなかユニークなネーミング揃いなんです。
1. 「ノッポ」は2m40cmのスラリとした長身さん!

ライター門上(左)とサンワカンパニー東京ショールーム・森田彩香さん(右)
まずは写真をご覧いただきましょう。すると、名前の由来は一目瞭然なはず!

ノッポ 19.800円/セット〜 (全4色)。ちなみに筆者の身長は164㎝です。
見てのとおり、フルハイトドア(天井まであるドア)で背が高いので「ノッポ」と名付けられました。
一般的なドアだと身長2m前後の背の高い人なら、ちょっと腰をかがめる手間もあるでしょうが、ノッポならその煩わしさも一切ナシ!?

ドアノブもさまざま
見た目もスタイリッシュで、ドアを開いたときの開放感も別格です。
リビングにもぴったりなスリットガラスタイプの片開き/親子ドアや、バリアフリーにも対応できる上吊レールタイプのアウトセット引き戸など、種類も多種多様。
2.ドアってやはりお値段が張る。でもコレは「テゴーロ」
何語?と思わずにいられない「テゴーロ」ですが、正真正銘、日本語の「手頃」です。
このドアの最大の特徴を商品名にしてしまうところに遊び心を感じますね。

テゴーロ 15.800円/枚〜(全3色)。フレームの色も統一できる
高さは2100mm、2点固定式の丁番、強化コートシートの面材。
この3つを固定することによって、圧倒的に「お安い」価格が実現。
家づくりでもう少しコストダウンしたい、という場合やクローゼットのドアなどに使うのもおすすめです。
3.芸術好きならハッとくる? 「CFP」
Color Field Paintingの略である「CFP」は、ビビットなカラーが美しいデザインです。

40,500円/セット~(全7色)。実は日本の住宅にもなじむ色調
ドアの購入を考えたことがある人なら、きっとドアのフレームに悩んだことがあるはず。
意外と存在感があるフレームは、時に目立ちすぎてしまうために「CFP」はフレームを白色に統一。
この発想が、かつてアメリカのアートシーンで活躍した、額縁を使わない抽象画を専門とした「CFP派」と同じだったことから名付けられました。

ウンチクを先に聞くと、あらためてデザイン性の高さに唸らされます。人気の色は「マッシロ」(白)、「ベンガラ」(赤)、「ルリコン」(紺)、色の名前まで抜かりがありません
日本国内でも限られた工場でのみ可能なUV塗装のコーティング技術を駆使して、鏡面性が実現。
汚れても美しい発色を保つうえに、汚れを拭き取りやすくメンテナンスも簡単です。
いかがでしたか。
名前を手がかりに、商品がもつストーリーをたどるのも家づくりの楽しみのひとつですね。
(撮影 難波雄史)
取材協力 サンワカンパニー
【表参道ショールーム】
東京都港区南青山2-26-1 南青山ブライトスクエア 1F・2F
電話番号 03-5775-4763
営業時間 10:00 ~ 18:00
休館日 年末年始、夏期休暇期間