ハッカ油をマスク、うがいに使うとスッキリ!面倒な家事がはかどる使い方も紹介

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今、ハッカ油が大注目です。感染予防のマスクもミントのいい香りで装着が苦にならなくなります。水道水で薄めてうがいすればスッキリ口腔ケアにも。
さらにハッカ水をスプレーボトルに入れて、窓掃除やアイロン掛けに使えば面倒な家事まで楽しくなりますから、使わない手はありません。
ハッカ油愛用歴20年近くという前田京子さんの著書『はっか油の愉しみ』からの体験やエピソードを交えつつ、ハッカ油を手に入れたらすぐに試せるおすすめレシピを4つご紹介します。
「ハッカ」は歯磨き粉やガム、湿布にも使われている身近なハーブ

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ハッカ油は和種ミントを蒸留して抽出して作られる天然のオイルです。歯磨き粉やガム、湿布やリップクリームなど、「ハッカ」は意識しなくても日々取り入れている、とても身近なハーブです。
ご存知かと思いますが、「ハッカ」とは「ミント」という英語の翻訳なので、意味は同じです(種類は多数あります)。
ハッカ油は薬局、ドラックストア、ネットでも買える!
ハッカ油は薬局、ドラックストアやネット通販で購入できます。
筆者は北海道の友人おすすめの「北見通商 ハッカ油」を以前から持っていましたが、この度「大洋製薬 ハッカ油」を新たに購入しました。

遮光のために箱で保管
ほかにも「お風呂の愉しみ ハッカ油」(太陽油脂)、「健栄製薬 ハッカ油」など何種類か出回っています。
メーカーによって微妙に香りの違いがあるので、お気に入りを見つけてくださいね。
初心者さんにおすすめなのは「ハッカ油のマスク」
マスクは感染症予防や花粉症予防になくてはならないアイテムです。わずわしいと思うマスクですが、「ハッカ油のマスク」は装着するのが愉しみになる驚きのマスクですよ。
材料
- ハッカ油
- マスク(適量)
- コットン1枚
- ジップロックなどの密閉できる袋1枚
【つくり方】
1.コットンにハッカ油(5滴)を垂らしジッパー付ビニール袋に入れる。
2.コットンにマスクの肌に当てる面が直接触れないよう気をつけながらマスク(10枚)を袋に入れる。
3.袋に軽く空気を入れ、封をする。
1時間以上置いてからマスクを使ってください。
コットンはティッシュペーパーを折りたたんだものでも代用できます。
「ハッカ油のマスク」は鼻通りが良くなり、爽やかな香りで呼吸するのがとても気持ち良いです。外出時はもちろん、おやすみマスクにも最適です。ハッカ油は揮発性があるので、徐々に香りが薄くなったらコットンにハッカ油を追加で垂らしてください。
余談ですが、つい先日のこと。
某所の手続き待ちで隣に座った中年男性が、マスクを取り出しハッカ油を直接3滴振りかけました。
筆者はその場で「ハッカ油」愛用者へインタビューしたくなりましたが、その光景を見守るにすぎませんでした。
製品が梱包されている箱ごと携帯しているようで、ボロボロになった「ハッカ油」の箱からして筆者よりずっと愛用歴は長そうなミスターミントさん。なんだか先輩に会った気分になりました(笑)
ハッカ油をマスクに使う場合は直接振りかけると刺激が強すぎるので、前田さんのレシピがおすすめです。ハッカ油の節約にもなりますよ。
マスクを付けられないときに…「ハッカのコットン(ボール)」
上記のマスクは風邪や花粉のときにとっても重宝します。
でも、外出時にどうしてもマスクを取らなければならないときなどにはこちらがおすすめです。
材料
- ハッカ油
- コットン
【つくり方】
画像のように、コットン1枚にハッカ油2~6滴を含ませるだけです。(ティッシュペーパーで代用可)

ストローをスポイト替りに使っています
使い方は、ハッカ油が直接皮膚につかないよう注意しながら服やインナーの見えない部分に挟みます。位置は胸元あたりに忍ばせるとよく香ります。ただ、汗をかくとコ ットンがぬれ、ハッカ油が伝わって肌に刺激になることもあるので要注意。
夏場は屋内での使用がおすすめです。30分後くらいから体温でゆっくりハッカ油が揮発して、鼻通りや呼吸が楽になります。
筆者の持っている「北見通商」のものは、ほんのり甘い香りなので、コットンには北見。スースー感がはっきりわかる「大洋製薬」はマスク用、と使い分けています。
「ハッカ水」でのうがいは驚きのさっぱり感。口腔ケアにおすすめ
上記2つは呼吸しながらハッカ油を取り入れるレシピでした。
ハッカ油の爽快感に慣れてきたら王道の「ハッカ水」を作って、より深くハッカ油を体感してみましょう。
材料
- ハッカ油
- シェイクできる深めのふた付容器
- 水1カップ
【つくり方】
冷たくない水道水1カップにハッカ油1滴をたらし、シェイクするだけ。
ハッカ水は口をすすぐマウスウォッシュに最適です。たった1滴のハッカ油の存在感に驚きます。
甘くないので市販のマウスウォッシュよりスッキリ感があり、歯を磨く時間がないときは、ハッカ水のうがいだけでもサッパリします。
食べ過ぎや胃もたれするときは、ハッカ水を少量飲んでも大丈夫だそうです。ハッカ油は食品添加物としても販売されており、健胃効果もあると言います。作りたてより時間を置いた方が、ハッカ油の角が取れマイルドになります。
「ハッカ水」を利用すれば、苦手な家事もやりたくなる?
水道水+ハッカ油で作ったハッカ水が、アイロンがけや窓ふきといった面倒な家事にも活躍します。
材料
- ハッカ油
- スプレーボトル(100㏄以上入るもの)
- 水100㏄
【レシピ】
スプレーボトルに水道水100㏄とハッカ油5滴を加えよく混ぜるだけ。

混ぜたては白濁した薄氷のようです
アイロンがけの際に使えばリネンウォーター。窓掃除に使えばガラスクリーナー。
スプレーから吹き出たハッカ水の爽快な香りは頭をスッキリさせ、面倒な家事もはかどります!
前田さんがハッカ油への恋文として綴った本書。体感した読者は、ハッカ油の魅力をもっと知りたい、もっと伝えたいとしみじみ思うことでしょう。
筆者もすでに「NO MINT NO LIFE」です!
次回はハッカ油の魅力をさらに深く感じられる、ひと手間掛けたレシピをレポートします。
参考:『はっか油の愉しみ』前田京子著(マガジンハウス)